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Baby, Won't You Please Come Home

「家に帰ってくれないか? Baby Won't You Please Come Home」は、1919年にチャールズ・ウォーフィールド (Charles Warfield)とクラレンス・ウィリアムズ(Clarence Williams)によって書かれたジャズ/ブルースのスタンダード。

相手に対して悲観しながら「家に帰ってきてくれないか?」と呼びかけている歌。歌詞の最後に「5月1日に引っ越しをする。お金がいる。」と歌っており、お金を無心しているようにも聞こえる。さまざまな歌詞の解釈がありうるが一番スタンダードなのは、「別れた恋人に対して家に帰ってくれない?」というもの。これは恋愛関係でもいいし、死別でもよいだろう。この場合は、「お金が必要」は強がりのように聞こえるし、ただのクズ野郎にも聞こえる(お前、悲しいんじゃないの!?結局それか!という感じ)。

録音

Nat King Cole Trio (Hollywood May, 1939)
Nat Cole (vocal, piano); Oscar Moore (guitar, vocal); Wesley Prince (bass, vocal)
ジャイヴ時代のナット・コール。ピアノと一体化したようなナット・コール。どこをとってもかっこいい。オスカー・ムーアもウェスリー・プリンスもキャリア・ハイ。この時期がやはり一番好き。

Little Fats and Swingin’ Hot Shot Party (Tokyo 2013)
Atsushi Little Fats (Tenor Banjo, Vocal, Cornet); Charlie Yokoyama (Washboard); Dr Koitti One Two Three (Violin); Red Fox Maruyama (Clarinet); Yamaguchi Beat Takashi (Guitar); Doggie Maggie Oguma (Bass); Hajime “Big Fats” Hajime (Piano)
リトルファッツの録音。すごくブルージーで暖かい録音。むっちゃかっこいい!シカゴの楽屋。

Leon Redbone (Saylorsburg, PA 2014[?])
Vince Giordano (Bass, Drum); Dan Levinson (Clarinet); Jon-Erik Kellso (Cornet); Vinny Raniolo (Guitar); Paul Asaro (Piano); Rick Chamberlin (Trombone); Danny Gahn (Trumpet)
2019年に急逝したレオン・レッドボーンの録音。シカゴスタイルの凄腕ミュージシャンたちが支えている。とっても素敵な録音。

Allan Vache's Florida Jazz Allstars (Orlando March 27 1996)
Bob Haggart (Bass); Allan Vaché (Clarinet); David Jones (Cornet); Eddie Metz Jr. (Drums); Bob Leary (Guitar); Johnny Varro (Piano); John Allred (Trombone);
かなりリラックスした雰囲気の録音。歌っているのは誰だろうか。いずれにせよこのメンバーだったらかなり珍しい。歌のあとにテンポが速くなるんだけどそこがすごく好き。

Marty Grosz And His Swinging Fools (Hamburg February 25 1995)
Greg Cohen (Bass); Scott Robinson (Sax); Chuck Riggs (Drums); Marty Grosz (Guitar, Vocals); Martin Litton (Piano); Jon-Erik Kellso (Trumpet)
御大マーティ・グロスの録音。本当に素晴らしい…。ファッツ・ウォーラー風の歌い回しは健在!5度チューニングのギターもキレキレ!そしてジョン=エリック・ケルソーのトランペットがまた素晴らしい。

Lars Edegran Presents Lionel Batiste (New Orleans March 22 2001)
Tom Fischer (Clarinet); Mark Brooks (Bass); Steve Blailock (Guitar); Lars Edegran (Guitar [Tenor guitar]); Uncle Lionel (Vocals)
ニューオーリンズ・プリザヴェーション・ホールのレガシーに加えられたラーズ・エディグランの録音。この録音もニューオーリンズの伝説のミュージシャンを紹介するもので今回は、ニューオーリンズのミュージシャンのロールモデル、アンクル・ライオネルことライオネル・バティストをフィーチャーしたもの。ヴォーカルでの参加。素晴らしい!

T字路s
伊東妙子(歌、アコースティック・ギター); 篠田智仁 (ベース); 下田卓 (トランペット); 上山実 (ピアノ)
日本のブルース/ジャイヴの雄T字路sの録音。英語と日本語でパワフルに歌っている。痺れます。

Domisol Sisters (Valencia 2014[?])
Elena Almendros (Vocal); Paula Almendros (Vocal); Carla Saz (Vocal); Mireia Serrano (Vocal); Eduard Marquina-Selfa (Piano); Fede Crespo (Trumpet); Vincent Pérez (Trombone); Jose Reillo (Washboard); Joan Saldaña (Saxophone)
スペインのボズウェル・シスターズやアンドリューズ・シスターズ系のコーラス・グループ。最初は静かに歌うのだけど最初のコーラスが終わったあとにウォッシュボードが炸裂する。とてもすばらしい!ちなみに曲が終わって一分後くらいにあとにカリプソ・スイングが演奏される。これもすてき。


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