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Everything Is Hotsy-Totsy Now

「エヴリシング・イズ・ホッツィー・トッツィー・ナウ Everything Is Hotsy-Totsy Now」は1925年にジミー・マクヒュー Jimmy McHugh が作曲し、アーヴィン・ミルズ Irvin Millsが作詞したポピュラーソング。スタンダードではないが明るいメロディの曲。

ホッティー・トッツィー

ヴァースでは、素敵な女性と結婚することができたことの喜びが歌われる。そうした喜びはまさに結婚をしたあとの忙しさにかかわっている。つまり主人公は「2人のための十分な部屋」がある「居心地のいい小さな家を建てる」ために飛び回っている。そうした忙しさを「蜂のように忙しい」と表現している。

さて、Aメロでは「新しいトッツィーを手に入れた。僕は彼女のホッツィー、彼女は僕のトッツィー。すべてがホッティー・トッツィーになった」と歌われる。ほとんど意味がわからない表現だが、この「ホッティー・トッツィー Hotsy-Totsy」とは「とても性的に魅力がある」や「ぴったり」といった意味がある。だから、この主人公の連れ合いはとても魅力的で2人は息もぴったりといったこと。

録音

Gene Austin (NYC, April 24, 1925)
Gene Austin (Vocal); Billy "Yuke" Carpenter (Ukulele)
ポップ・スター第一世代のジーン・オースティンの録音。なにより歌声がよくスキャットもかっこよい。

The California Ramblers (NYC, 14 May, 1925)
Frank Cush (Trumpet); Red Nichols (Trumpet);Arnold Brilhart (Clarinet, Alto Saxophone); Jimmy Dorsey (Clarinet, Alto Saxophone);Freddy Cusick (Clarinet, Tenor Saxophone); Tommy Dorsey (Trombone); Adrian Rollini (Bass Saxophone); Irving Brodsky (Piano); Tommy Felline (Banjo); Stan King (Drums);
カリフォルニア・ランブラーズの録音。現在のディキシーランド・ジャズを作り上げる上でも非常に重要なバンド。ここではアレンジとソロの両方に目が向けられた演奏が展開されている。また歌もいい感じ。

The Hotsy-Totsy Bosys (New York, June 1925)
Duke Ellington (Piano); Irving Mills (Kazoo, vocal)
エリントンの楽団以外での仕事。ここではアーヴィン・ミルズの歌とカズーの後ろで素晴らしいピアノを披露している。ソロもとてもブルージーでかっこいい。

Freddie "Schickelfritz" Fisher Orchestra (Chicago, April 11, 1939)
40年代に差し掛かる頃の演奏。残念ながらどうしてもメンバーがわからなかった。いわゆるリヴァイバル第一世代。

Georgie's Varsity Five (NOT GIVEN, Released in 1958)
George Wright (Piano); Others Unknown
なぞに満ちたグループでメンバーの詳細はわかっていない。ジョージ・ライトが率いるディキーランド・ジャズ・バンドで、アンサンブルとソロともにかっこいい。


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