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留学準備

2020年5月からサンフランシスコに研究留学をしています。

今回は留学先が決まってからの準備について書きます。


留学するのに当たって必要なもの。

DSー2019

一番大事なのが、DS-2019とVISA。研究留学の多くは、J1-VISA(妻と子供はJ-2)でVISA取得にDSー2019が必要。

DS-2019は滞在許可証みたいなもの。留学先の大学から発行してもらう。2019年10月に面接をして、留学が仮決定してから、実際に大学側から雇用契約書がメールで送られてきたのが、2020年1月初め頃。何度も秘書の人に催促してようやく手続きがすすんだ。

契約書に署名すると、DS-2019が送付されてきた。2020年2月初め。

VISA申請

DS-2019がないとVISAの申請。アメリカ大使館を予約。平日の午前中なので、当直明けの日で最短で行けるところを予約した。2月中旬くらい。予約空きが意外と少ないので、早めに予約した方が良い。

面接前の準備として、

オンラインでDS-160申請書の記入、SEVIS-feeの支払い、VISA料金の支払い、DS-2019に署名(子供の分は(by father)などと代筆すればOK)など。アメリカ大使館のHPに詳しく書いてある。

注意するのが、証明写真。

DS-160で自分の写真をアップロードするのだが、国によって写真の規定があり、アメリカの場合は白背景、細かい規定がある。アップロード時に自動チェックされるようだが、明らかに背景が青いものでもアップロードできてしまっていた。面接時に弾かれる可能性がある。自分でとることもできるが、子供の撮影などは自力では難しく、VISA写真を撮ってくれるところにお願いして、撮りに行った。子供の撮影も慣れていたため、規定を完全にクリアしたものを撮ってくれる。値段は家族3人で3000円くらいだった。やや高いが確実ではある。データと写真をくれた。

虎ノ門のアメリカ大使館で面接。COVID-19の影響で空いていたが、普段は混んでいるらしい。荷物制限があるので、駅のロッカーにカバンなどを入れて、必要書類と財布と携帯だけ持って向かった。

申請書を提出、家族全員でまとめて面接をして、1時間以内には終わった。面接の時は特に大したことは聞かれなかった。

2週間くらい(3月初め)にパスポートにVISAが付随され、到着。提出していたDSー2019なども全て一緒に返却された。


引越し

VISA申請の次に大事なのが住む家を決めること。

Craiglist などのサイトなどで検索して個人的に契約したりすることが多いようだが、自分の場合はまず大学のhousingに応募した。アメリカでは世帯の人数によって住める部屋が決まっているらしく、夫婦+1歳の子供の場合は、1LDK以上でないといけないようだった。大学のhousingで1LDKか2LDKで希望をだし、研究室のキャンパスの近くの寮を第一候補にした。

2月初めに応募をして、数ヶ月かかると言われていたが、2週間くらいで連絡がきて、2LDKの部屋だった。家賃は月2800ドル前後。バストイレあり、冷蔵庫・オーブン付き。洗濯機・乾燥機は寮で共通(1回合わせて2.5ドル前後かかる)。サンフランシスコで2LDKだと4000ドルくらいはするので、安い。1LDK(2000ドルくらい)が第一希望だったが、これを逃すと渡米前に住む家が決まらないと思ったため、契約した。オンラインで手続きが全て完了した。

家を探し始めるのと同時くらいに、海外引越しの準備。

何社かに見積もりを出して、TOKYO Expressというところに30万くらいでお願いした。

船便なので2ヶ月くらい到着にかかる。自分たちの場合は、渡米予定の2日前(3月末)に荷物を運んでもらうことにした。それまでは現地調達とスーツケースの荷物で生活することにした。結果的にはCOVID-19の影響で渡米予定が遅れたのだが、引越しの荷物自体は予定通り送ることにした。

船便で送った荷物は、大きな家具としてはベッド、ソファ、本棚。それ以外は捨てて、洗濯機・冷蔵庫などは人にあげた。日本の家電は変圧器が必要だが、炊飯器・空気清浄機などは船便で送ることとした。

到着したのは、6月中旬頃。5月中旬にアメリカに到着してから、税関などで1ー2週間かかると言われていたが、結局そこから1ヶ月かかった。アメリカに到着してからはアメリカの運送会社の担当なので、そちらと連絡を取っていたが、なぜかアメリカ到着してから、自宅に運ぶまでの料金を請求されたので、Tokyo expressに確認したところ、アメリカの運送料金も含まれているので伝えておきますと言われた。しかし、その後もなかなか運送日が決まらなかった。Tokyo Expressは小さい会社なので、メールを送ってもなかなか返信がなく、対応が不誠実に感じたのが、残念だった。

周りの人に聞くと荷物が届かなかったり、海外引越しのトラブルは多いようだ。時間はかかったが、最終的には荷物は全て問題なく到着したので良かった。

できれば日本でやっておいた方が良いこと

渡米後スムーズに生活するために、銀行口座開設とクレジットカード作成、携帯の契約はやっておくといいと思った。

カリフォルニアの場合は、ユニオンバンクの開設が三菱UFJ銀行でできるので、やっておくのが良い。申請してから1ヶ月くらいはかかり、海外送金をオンラインなどでアメリカからできるようにするのも手続きが必要だったので、早めに準備するのが良い。COVID-19の影響で手続きに時間がかかり、2月中旬に申し込みをして、口座開設完了したのは3月末で渡米予定のギリギリだった。口座開設してから、オンラインでの海外送金ができるように申請したが、オンラインでの海外送金もユニオンバンクの口座開設と並行してやっておいた方が良かった。

車を購入するのにもまとまったお金が必要なので、日本の口座から予めお金を送金しておいた。オンラインは手数料が安いが100万円以下の金額制限がある。手数料は高いがトータルで考えると安くなるため、日本の窓口でまとめて初期費用を一括送金した。

ユニオンバンクでもらえるのは、キャッシュカードで、デビットカードはアメリカ到着してから電話で申請しないともらえない。また、カードを使えるようにするのにactivateのプロセスを電話でする必要がある。ユニオンバンクは日本語カスタマーサービスがあるので、スムーズにできる。

また、アメリカのクレジットカードはクレジットヒストリーがないと作れない。クレジットヒストリーがなくても作れるJAL USAカードかANA USAカードを日本で作っておくと便利のようだ。自分の場合は、作っていなかったので、しばらく日本のカードを使っていた。アメリカに来てから申請したが、declineされてしまった(収入の少なさが原因?)ので、クレジットヒストリーができるまで、ユニオンバンクのデビットカードを使っている。

携帯の契約も今は日本でできる。アメスマというところで契約した。Tーmobileの回線が使え、国内通話・SMSし放題・ギガ無制限で月49.99ドルのプラン。申し込みをするとsimが予め送られてくるので、アメリカに到着したら、simを入れ替えてすぐ使用できた。ホテルなどでもwifiは使えるが、到着直後から電話でやりとりしたり、ネットが街中で使えないと不便のため、日本で契約しておいた方が良いと思った。違約金なども特にないので、落ち着いたら、料金を比較して安いところに変更したりすれば良い。

それ以外にやったこととしては、JALの海外赴任者総合保証制に申し込んでおいた。海外生活での賠償責任を保証する保険だが、自動車保険の上乗せ保険が含まれているので入っておくと良い。現地で自動車保険には加入する必要があるのだが、現地の保険だけでは補償が不十分のため、賄えない分を補償してくれるようだ。


参考文献

海外留学の本などに書いてあることを参考にして準備したが、大事なポイントはどれも共通していた。今はネットで事前に契約したりすることができるので、事前に可能な限り準備してから渡米するのが良いと思う。

留学前に参考にした本:

研究留学術 第2版―研究者のためのアメリカ留学ガイド (日本語) 単行本

 情報が古いが、経験談などが豊富で留学のモチベーションを上げてくれる。

ただいま留学準備中 医師が知るべき留学へのコンパス (日本語) 単行本

 比較的新しく、簡潔にまとめられていてわかりやすい。面接の回答例か書類の書き方なども書いてあったりする。





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