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SCHR4周年を迎えて

お陰様でSCHRは今月、設立4周年を迎えました。

2020年7月、企業とライツホルダー(影響を受ける人たち)の対話を促進していくことの難しさをそれぞれの立場で感じていた私たちはライツホルダーの視点を大切にしながら、社会のさまざまな人たちをつなぐ「架け橋」となることで、その対話をより一層促進したいと願い、集いました。そしてこの4年の間、私たちを通して、国内外を問わずたくさんの人がつながり、その輪がさらに広がることで、「責任あるビジネス」を実現されることを目指し、活動を行ってきました。

この4年間の私たちの活動を少し振り返ってみたいと思います。

メンバーがそれぞれ活動する中でつながったさまざまなご縁を通じて、機械製造業や運輸業、サービス業などの幅広いセクターの企業のビジネスと人権に関する課題に対して、対話を通じて解決していくための伴走支援の機会に恵まれました。人権研修の実施や人権eラーニングのコンテンツ作成、バリューチェーンにおけるライツホルダーごとの人権リスクの把握、重要人権課題の特定などを支援し、ライツホルダーの視点を伝える対話の場を設定させていただくことで、私たちもともに学ぶことができ、新たな気付きを得ることにつながっています。そして、SCHRの活動を一緒に前に進めていくためのパートナー、エコネットワークスと連携することで、より質の高いサービスを提供できるようになりました。

「ス茶会(SCHR会)」と名付けたお茶会のような場で気軽な雰囲気で「ビジネスと人権」についてわかりやすく語っていこう!という主旨ではじめた活動では、気候変動と人権からインクルーシブデザインまで幅広いテーマを取り上げ、毎回、早朝の実施にもかかわらず、さまざまな方にご参加をいただきました。このス茶会がご縁となり、ご参加者のご所属企業のビジネスと人権に関する取組みや研修を伴走支援させていただく機会などにも恵まれました。現在はお休みしているス茶会ですが、再開に向けて動いていきたいと考えています。

また、SCHRとして、「ビジネスと人権NAP市民社会プラットフォーム(BHRC)」に加入しました。BHRCプラットフォームの一員として、ビジネスと人権の分野で活動するさまざまな市民社会組織と連携し、国連ビジネスと人権に関する指導原則に基づいた適切かつ実効的な行動計画策定を政府に要求するとともに、「ビジネスと人権に関する行動計画」の策定後も、関係する多様なステークホルダーとの対話・連携やビジネスと人権に関する理解を促進する活動に継続して取組んでいます。

4年前と比べると、社会の中で対話の必要性を耳にする機会も増えたように感じます。その一方でSCHRとしては相変わらず対話の難しさに日々直面しています。4年前に掲げた私たちのビジョン「あるべき姿、衡平な対話に基づき“ライツホルダー”を尊重した責任あるビジネスが実現するための架け橋になる」への思いは今も変わりありません。

私たちを通して立場の異なる人々がつながり、安心して対話のできる場が生まれることを願い、私たちはこれからも歩み続けます。

2024年7月7日

Social Connection for Human Rights

私たちSocial Connection for Human Rights(略して、SCHR:スチャ)は、「ビジネスと人権」への取組みを社会に浸透させるために、あらゆるセクター間の架け橋になることを目指し、2020年7月より活動を行っています。
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