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今回は、STEAMS教育についてとりあげました!
月刊スクーミーvol.3は記事最後のリンクからご覧いただけます。

月刊スクーミーvol.3

STEAMS教育とは?

 「STEAMS(スティームス)」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Mathematics(数学)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Sprts(スポーツ)、の6つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念です。
 技術革新が進み、人工知能の影響で世の中が大きく変化する中で生まれました。これら6つの分野の学習を通して、子どもを今後のIT社会に順応した競争力のある人材に育てていくための教育方針となります。
 海外でも話題となっていた「STEAM(スティーム)」に「S(スポーツ)」が足され、現在注目されつつあるSTEAMSへと発展しました。

なぜ今、STEAMS教育なのか?

 日本でも文部科学省・経済産業省を中心にSTEAMS教育が推進されています。その背景には「Society(ソサエティ)5.0」という新時代の到来があると言えるでしょう。「Society  5.0」とは、狩猟社会(Society  1.0)、農耕社会(Society  2.0)、工業社会(Society  3.0)、情報社会(Society  4.0)に続く新たな社会の在り方で、2016年に内閣府が提唱しました。AIやloTなどの最新技術が益々生活の基盤として普及し、今までにない新しい価値が生み出され、子どもたちが中心となって社会課題を解決していこうとする時代なのです。
 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)と定義されています。AIやドローン、自動走行車、無人ロボットといった最新のテクノロジーを使って、少子高齢化や貧富の差、地域格差といった今抱える問題を解決していく社会です。

STEAMS教育が、現代の子どもたちに必要な理由

文部科学省が出している「学習指導要領」というものがあります。これは、日本のすべての学校に対する教育のスローガンのようなものです。そのなかでも、STEAMS教育において重要になるのが「主体的・対話的で深い学び」という項目になります。主体的とは子どもたちが自分から学ぶということ、対話的はお互いインタラクティブ(ITの分野では相互に作用し、その場で互いにやり取りができる状態を指す)に対話をするということです。
 これまでの一方通行型で先生が黒板の前に立ち、チョークで文字を書きながら一方的に話す授業が主体的・対話的かと言われると、そうとは言えません。一方通行型の授業は子どもたちが受け身のようになっている時間が多く、主体性を伸ばしにくいものです。なるべく子どもたち一人ひとりを中心に学習が組み立てられ、主体性を発揮させるような授業にしていかなければいけません。
 STEAMS教育は探求型学習とも表現され、主体性や対話性を重視した教育のスタイルとなっています。

STEAMS教育の重要性

 STEAMS教育は、さまざまな問題解決や新しい変化を生み出す能力を持った人材の育成として、大変重要な存在です。現在、世界ではAI(人工知能)やロボットなどITの技術発展が大きく進んでいます。便利に感じることも増えるなか、これまで人間が行っていた仕事などが今後AIやロボットに変わるなど、さらなる技術発展や社会変化が予想されます。そのような社会では、さまざまな能力で社会に新しい変化を生み出す人材が重宝されます。ITやAIがさらに発達しても活躍できる人材を育てる、その育成に関してSTEAMS教育の実施はより重要となってくることでしょう。

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