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教育に誰もが平等に飛び込める機会をスクーミーでつくる

今回は、スクーミータレントクルーであるユウヒー先生にインタビューしました!
月刊スクーミーvol.7特別号は記事最後のリンクからご覧いただけます。

月刊スクーミーvol.7特別号

自分自身で試行錯誤できる経験を

 現在の学校教育では、出された課題に対していかに決められた正解に近いかで点数や評価が決まる風潮があります。しかしスクーミーでは自分で課題を見つけ、自分で材料を集めつくり、自分で使うことを尊重しているという点が魅力だと思っています。実際の社会で生きていくのに必要なことは、自分自身で決め試行錯誤できる能力だと思うからです。
 そこに興味を持ってもらうために、“自分で考える”という内容を普段のクラスでも取り入れています。例えばクラスの中でクイズを取り入れるのですが、知識がないとあてずっぽうでしか答えられないものも入れる一方、数問は今までの聞いてきたことを組み合わせることで導きだせるクイズも入れてあるんです。1を学んで1を理解するよりも、論理的に組み合わせたり、頭の中でつなげたりすることで1を学んで10を理解する練習をクラスにも取り入れています。

成長し合える親と子のほどよい距離感

 2022年冬のウィンターカップのテーマは、スクーミーで大事にしている要素のひとつである「ファミリアシップ」でした。
 子どもはお父さんがプレゼンする様子やきれいな資料をつくる姿を見て、「仕事もこんな感じで頑張っているんだな」という気づきを得たり、逆に親にとっては「子どもがこんなにアイデアを持っているとは思わなかった」という声がありました。仲良しの親子でも新しい一面を知れたり、親は子どもの成長を知り、子どもは親への敬意をもつことができる機会になったと思っています。また、参加した子どもたちからは、みんなの前で自分のつくったものを発表することで、自信につながり、学校内の発表などでも活きてきたという声もありました。
 私にとってファミリアシップとは、「適切な距離感、ほどよい距離感」だと思っています。けんかしたり、親子関係が冷え切っていたりなど、距離が離れすぎることはもちろんよくないのですが、逆に近すぎることもあまりよいことではないと思っています。例えば子どもが進路を決める場面で、親が全て決めてしまうと、結局大人になった時に子どもが自分で何も決められなくなってしまう可能性があります。子どもとコミュニケーションをとり、信頼して託す。これこそが、親にとっても子どもにとっても大切な関係性ではないでしょうか。子どもは親の想像以上にしっかりしてたりするんですよね。このウィンターカップで親子の距離をぐっと近づけて、お互いのことをよく知り、その後は適切な距離に戻る。この過程を踏めるという点が「ファミリアシップ」であり、親子で行うことの利点だと思っています。

関心や経済状況に関係なく誰もが飛び込める場所に

 私は、「教育の平等」を自分のひとつのミッションとして掲げています。その点でスクーミーは学校に向けての取り組みを行っていますし、個人の利用者にとって比較的手を出しやすい価格帯から参加できることに共感し、スクーミーに関わることになりました。
 私のような工作もテクノロジーも専門ではない、文系の人間がクルーとしていることはひとつの強みだと思っています。私のスペシャリティである「社会」や「韓国」を用いて、歴史好きの子どもやテクノロジーという分野に興味のない子どもたちと繋がり、より多くの子どもたちに広めていけるのではないでしょうか。私も含めそれぞれのクルーのスペシャリティは、さまざまな種類の授業をつくり、テクノロジーへの障壁をなくすという点で大事な要素だと思っています。
 スクーミーでプログラミングや実際に何かをつくることに挑戦することは、将来エンジニアのような職業に就く人だけでなくどんな人にも、今後活きてくる学びや成長を必ず得ることができます。これからもさまざまな興味や関心をもった人にスクーミーを届けていきたいです。

プロフィール
中山 優陽

「ユウヒー」という呼び名で親しまれる。
スペシャリティは大学でも専攻している「韓国をはじめとした国際関係」
子どもたちに「自分で予想する・考える」力を身につけてもらうことを目標にクラスを展開する。

月刊スクーミーvol.7特別号


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