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【中】名もなきプロジェクトX vol2 アンケートやインタビュー結果から見えてきたこと

プロジェクトX vol1こうして民間メンバーとの協働は始まった 編に続く

6月に調査企画を開始した3人のプロボノメンバーは、まずアンケートやインタビューでの設問・問いの設計に着手しました。
アンケートでは、5分程度で回答できるように「参加前・参加後でSchool Platformの印象はどう変わったか?」や「総会等のイベントにでたことで、日常の行動変容につながったか」
「周囲の知り合いにSchool Platformをおすすめしたいかどうか」等の設問を中心に構成。
一方で、個別にお時間をいただいたヒアリングを行うインタビュー対象者には、「School Platformの活動にどのように出会い、どのような期待をもって参加したのか」や「日頃、教育現場でもどかしく思っていること」等についても質問し、潜在的なニーズの掘り起こしができるように質問項目を用意しました。


アンケート結果

ここからは実際のアンケート結果を見ていきましょう。
◆最初にあなたが、School Platformの存在を知ったのは何がきっかけでしたか。(役職とのクロス集計) 

まず、どのようにしてSchool Platformの存在を知ったか?という設問を役職ごとに整理しました。Facebook等で知った方、知人の紹介で知ったという方が多く、文部科学省関係者からの紹介も一定数の参加がありました。やはり口コミや紹介という形で参加者の輪を広げてきたという、事務局メンバーの実感ともずれのない結果が得られました。
またコロナ以前・以後での参加時期を比べると、コロナ以後に参加した参加者のほうが、コロナ開始前の参加者の方よりも、Facebookを介して参加したという方の割合が多く、前例のないコロナ禍という状況で直接得られる情報が少ない中、自発的にSchool Platformの存在を探して参加してくださった方が多数いらっしゃったということがわかりました。

▼School Platformに参加することで何か、気づきやご自身の変化を感じたことはありましたか?(参加時期とのクロス集計)

 こちらの質問は、参加することで明日からの学校現場での行動変容につながったかということを把握するために設定しました。コロナ前の時期にリアルで開催していた頃と、コロナになってオンラインでイベントを実施し始めた時期では、後者のほうが、行動変容につながりづらかったのでは、という仮説を事務局ではもっていたのですが、結果的には必ずしもそうとも言えない結果になりました。

▼自由記述のテキストマイニングの結果からの分析
アンケートでは、①参加前の期待、②おすすめ評価の理由、③参加後の自身の変化 の3つの観点で、自由記述でご記載いただきました。これらの回答をすべて、テキストマイニングという形で、読み込ませ、頻出ワードをまとめて分析したのが次の資料となります。
「つながりを持つ」こと、「最新事例や取り組みを知る」ことが実現できたことが、SPFへの高評価へとつながっていることが確認できたほか、イベント参加を通じて「実践事例を知ること」で参考になったという満足感だけではなく、「できる」という意識の変化や、実践まで至っている層が存在しているのではないか、という仮説を立てることができました。

 

インタビュー結果より

 アンケートでは一定の評価をいただいていることが確認できた一方、さらにどんな部分を進化させていけば、「School Platform」としてもっと、現場の変革に貢献していけるのか。
 アンケート分析と並行しながら、今度は8月の夏休み等の時期と前後して、プロボノメンバーによる教育長・校長等学校関係者で過去School Platformにご参加の皆さんへのインタビューを行いました。ご協力いただいたのは、次の属性の皆さんです。

・教育長・教育次長、文科省職員等 行政関係者 5名
・学校長 3名
・学識・有識者 2名

 アンケートに加えて、インタビューも行わせていただくことで、既存の総会等のイベントで提供できている価値について、十分に価値を感じていただけていることの再確認ができるとともに、潜在的なニーズとして、今後School Platformが進化することで充足していきうる価値の可能性として、下記のようなポイントを声として集めることができました。

 ・日常的にやり取りできるような場や、地域ごと・テーマごとに集まれるような場づくり
 ・話題提供者や参加者の多様性が担保され、刺激を相互に与えあえるような場づくり
 ・深く校長同士、あるいは教育長同士が、悩みを共有したり、次なるチャレンジを報告しあったりするピアメンタリング的な場づくり

 アンケートやインタビューをしなければ、出てくることはなかったSchool Platformの場への期待。本来はインタビューにご協力いただいた皆様のお名前や声を直接紹介したいところではありますが、事務局内での共有にとどめ公開はしないという前提で本音をお話いただいたこともあり、大きなポイントのみの紹介とはなってしまいましたが、直接皆さまからいただいた声は、大変励みになるとともに、さらに高みを目指していきたいと事務局メンバーが奮い立つ起爆剤にもなりました。
 次回の記事では、こうした分析も踏まえ、Beyond Workのプロボノメンバーが調査結果の報告をしつつ、事務局メンバーでの作戦会議を行った9月10日の「School Platform作戦カイギ With B」当日の模様をたっぷりお伝えします。

(次回)プロジェクトX vol3 9/10はSchool Platformアップデートのスタートライン編へ


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