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Work Design Camp/フィンランドから学ぶ「教育」と「自分らしく働く」〜フィンランド最大の教育展示会Educa2020からみえた教育〜 を開催しました!

こんにちは、cocowillの飯塚です。
2/13に、「フィンランドから学ぶ「教育」と「自分らしく働く」〜フィンランド最大の教育展示会Educa2020からみえた教育〜」をテーマに、Educaに参加したcokowillの寒川と秋元が見聞きしてきたことをヒントに、 教育についてともに考えるイベントを開催しました。
会場に来てくださった方、zoomを使ったオンラインの参加のみなさま、ありがとうございました!

私自身、今年のEducaに参加はできなかったのですが、一度フィンランドの教育現場を視察したことがあり、その時にフィンランドの教育の特徴、教育改革を推進してきた現場の先生の苦労を肌身で感じたため、今回のイベントは聞いていてとてもおもしろかったです。フィンランドの教育手法(how)以上に、フィンランド教育の思想や現場の先生が大事にする価値観(why)についてがイベントで話されたことの中心でした。
イベントの内容についてたくさんお伝えしたいことがあるのですが、今回は私が印象に残った内容を自身の感想とともにnoteに書きます。

Educaとは?

フィンランドの首都ヘルシンキでは、1年に1度、国内最大の教育の祭典「Educa(エデュカ)」が開かれています。
教育関係者らが集まり、セミナーやパネルディスカッションなどを通して教育に関する最新情報を提供・交換されます。
今年のEducaのテーマは「教育・仕事・人生にむかってのウェルビーイング」でした。

図2

このように、教育の熱量が非常に高いことで有名なフィンランドですが、そもそもフィンランドとはどんな国なのでしょうか。そして、なぜ教育が有名なのでしょうか。

フィンランド教育について

地理的にスウェーデンやロシア(ソ連)に支配されてきた過去を持つフィンランドは、ソ連崩壊をきっかけに失業率が20%ほどにあがり、自分たちでいかにいきていくか?を考え、教育無償化(私立廃止)、教員資格の取得難化(学部卒=>院卒で取得可能に)などを含めた教育改革を行い、PISA(国際学力調査)で2000年に世界一になりました。詰め込み型ではない、子どもが主体者となる学びの場でありながらも高い学力を保っている国として注目を集めています。

今回、Educaの話を聞いて、改めてフィンランドってすごいな、と思うところは、問題が起きた時に対症療法で乗り切ろうとするのではなく、問題を見つめ根本に立ち返った議論や意思決定ができること、また、小さいころから家庭や学校で常に「あなたはどうしたいの?」という意思を問われて育つ環境が国の文化として根付いているところです。
これらの特徴は、間違いなく教育改革を成功に導いた大きな要因だと感じました。

Educa2020のテーマ「well-being」

図3

また、今回のEducaのテーマであるWelll-beingに関する話では、生徒のWell-beingの確保はもちろんこと、現場で働く先生や校長先生自身のWell-beingも同時に大事にされているというのは大きな特徴だと思いました。日本では今後の取り組みテーマになりますね。
たとえば、校長先生自身のリーダーシップとは、Well-Beingに基づいて現場の先生方をサポートすることという話がありました。より良い教育に向けて学校現場を変革していく姿勢を持つと同時に、現場の先生と対話し1つのチームとして学校を創っていく文化を大事にしていくこと、環境を創ること、信頼を日々つむぐことが重要ということでした。
実際に、環境という点では先生自身が健全に働けるように職員室の設計や対話の時間が設計されている学校の事例もあり、より働きやすく、良い教育を生み出していくためのヒントがフィンランドにはたくさんあるように感じました。
そして、校長先生自身のWell-beingという点では、校長先生たちのピアグループや関係機関、市の人たちも一緒に巻き込んだ形でのネットワークを作ることが大事であり、国として教育において新しいことを推進していく際に校長先生を支援していく必要があるというお話も出ていました。
前述したように、子どもたちのWell-beingを大事にするためには先生のWell-beingが大事。先生のWell-beingを大事にするためには、校長先生のWell-beingが大事であるというお話が印象に残りました。

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トークを受けて、参加者のみなさんで感想をシェアしたり、対話する時間も設けました!
フィンランド教育の良いところを中心に書いてきましたが、フィンランドの教育と対比することで見えてくる日本の教育の良さもあり話に花が咲いていました!^^
参加された皆さんの意見や感想の全体シェアも含めて、私自身が教育のあり方について思考を深めるきっかけになりました。
参加された皆さんが各自の場所でエッセンスを活かしてくださると嬉しく思います。

▼最新イベントのお知らせ!
\5/2(土)オンライン読書&対話会  学び合う職場が生まれる「校内研究・研修」とは?/
https://www.facebook.com/events/213656900059056/

読む本はコチラ!
「校内研究・研修」で職員室が変わった!
https://www.amazon.co.jp/dp/4761926252
皆さんと一緒に読んで、対話することでより深めていきたいと思い、イベントを企画しました。
cokowillが先生方とご一緒する仕事であり、テーマである「チームとしての学校」がこの本の中にはあります。
学校が変化するプロセスというのはどのようなものなのでしょうか?
そしてそのプロセスで起きる様々な出来事に目を逸らさずに丁寧に進んで行った時、描いていた以上の未来を作り出すことができるということを知ることができる一冊です。
本を読んだ後には、対話を通じての皆さんの中にある問いやモヤモヤを話す時間を設けます。
そして、その結果として、それぞれの「したい」に一歩踏み出してみようと思う読書&対話会になったらいいなと思っています。

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