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WBCで学んだ、原則原理の大切さ

2023年3月22日、日本の優勝が決まった後、松坂大輔氏が言った言葉が印象的だった。

「今回のチームは、まとまるのが早かった」

国際大会で優勝も経験している彼が、そう言った。短期間だけ結成されるチームでは、人間関係において、化学反応がバンバン起こるのだろう。

そこで今回「キーパーソン」として何度も名前の挙がった人物が、ダルビッシュ投手だ。彼は2009年のWBCで、最年少メンバーの1人として選出されていた。14年経った今は、メンターとして若手を引っ張っているという。正直言って、驚いた。わたしは彼のことをずっと「不良」だと思っていたからだ。日ハム入団前にも何かとお騒がせしていたし、その印象を少し引きずっていた。(ごめんなさい)

しかし今や日本球界を引っ張るリーダー的存在だ。WBCの強化合宿では「ダルビッシュ塾」のワードをよく見かけた。実際、多くの若手が彼のアドバイスを求めたらしい。彼の存在が、チームにとってとても大きかったことが、よく分かる。

とは言うものの、チームの「顔」となるのは、やはり監督だ。選手たちが伸び伸びプレイできるかどうかは、監督にかかっている。

で、今回のWBC。栗山監督は日ハムを日本一に導いたところまでは知っていたが、どんな人なのかはまったく把握していなかった。が、調べてみると、読書家なのだそう。本もたくさん出版されている。

その中でも買おう!と思ったのは、2019年に光文社から出版された『栗山ノート』。(最近「ノート」と聞けば、すぐ飛びついているような気がする。。)

小学生の頃から「野球ノート」をつけているという、栗山監督。最初は自身のプレイ分析だったものが、今では古典や経営者の本の言葉で埋め尽くされているのだとか。

まだ前書きしか読んでいないのだが、古典や名言を噛み砕いて、自分の人生に取り入れる。そうやって自分を導くことができるからこそ、人を導けるのだな、と感じる内容だった。

野球ノートに書かれた言葉を胸に刻み、実行し、「まとまるのが早い」と言われるチームを見事に作り上げた栗山監督。こうした歴史的瞬間を目の当たりにすると、ものごとの原則原理を知ることの大切さを、しみじみと感じる。

きっとどの時代も、根本的な本質は変わりないのだろう。その中核を、自分の言葉で丁寧に紡げるように。よし、わたしもやろう、という気持ちになった。

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