見出し画像

インターン生のメンターを担当した話

SETエンジニアの坂口です。テスト自動化を日々頑張っています💪

SETなのに最近SETらしい技術的な記事ではないものばかりブログに書いている気がしますが......。気のせいでしょう!

弊社ではありがたいことに、2022年に新卒を3名採用する運びとなりました。そのうちの1名が2021年の春ごろから弊社にてインターン活動しておりました。
私はその方のメンターとして2021年の冬から入社までの約6ヵ月を担当しました。

私にとっては初のメンター経験なのでいろいろな気付きが得られました。今回はその話をします。
そういえば前回はファシリテーターも初経験でそのことをブログに書きましたね。初経験ばかりだ💪

発端は社内プロジェクト

私がメンターとして活動するに至った理由は大きく2つあります。1つはマネジメント領域にも興味があると上司に1on1で相談したことです。そしてもう1つは運良く社内プロジェクトに選ばれたことです。
そのプロジェクトはメインの開発者にインターンの方が担当することとなりました。その技術的な補助が私の役割でしたが、ちょうど良いのでメンターも兼ねるという形になったのです。

プロジェクトの詳細とメンティとなったインターン生のインタビュー記事はこちらから!

メンターのゴール設定

まず上司との1on1でメンター期間とゴールの設定が行われました。

  • 期間は2021年10月〜2022年3月末

  • ゴール1: 社内プロジェクトを3月末までに完了させること

  • ゴール2: インターン生が新卒として入社できるようサポートをすること

それぞれのゴールについて明確な達成基準を設定しました。

社内プロジェクトを3月末までに完了させること の完了の定義

  • 成果物が生まれ、それが運用されていること

  • 企画・開発・テスト・運用の工程をすべて1人で経験させること

  • 開発工程の主担当はインターン生とすること(間に合わないから私が代わりにコードを書くといったことはNG🙅‍♀️)

インターン生が新卒として入社できるようサポートをすること の完了の定義

  • 入社すること

  • 仕事を覚えてもらうこと(チケットベースのタスク管理)

  • ものづくりを楽しんでもらうこと

    • 「このPJやってよかった」って言ってくれること

メンターとして何をサポートするか

私が被っている帽子はSET(エンジニア)ではなくメンターですので、基本的にはインターン生に意思決定をしてもらい、私はその決定ができる材料のヒントを用意するという立ち回りを意識するようにしました。
ただいきなりなんでもかんでも頑張って!というのも無理な話ですし、まず何からすればよいのかわからないということになると初動でずっこけてしまいます。なので序盤は手厚くサポートすることにしました。

具体的には、

  • 初めの5〜6チケットは私が作成しておく

  • チケットのカテゴリをあらかじめ決めておく(技術調査・実装・テストなど)

  • 採用するフレームワークやライブラリもあらかじめ目星はつけておく

を行いました。
あとはプロジェクトの企画から生まれた要件をもとに技術選定・見積をインターン生にお願いしました。私の経験上もっと工数がかかるかもと思った見積結果は、インターン生に「たとえばどういう作業が必要になりそう?」といった質問を通してより細かなタスクを洗い出し見積もりの精度を上げていきました。

ハマりかけた落とし穴としては、この時期は卒論を控えているため期間は6ヵ月でも実際に充てられる工数はとても少なくなるということです。今回はだいたい30時間ぐらいしかないことがわかったので、その範囲内に収まるよう機能を削る提案をしました。

ものづくりを楽しんでもらうには

私は自分の作ったものが動いているのを見るとものづくりって楽しいと感じます。だからといってほかの人も同じかというと人それぞれではありますが......。
いったんはこれを仮説として定義させてください。

上記の楽しいと感じるタイミングが動くのを見た時ですので、すべての機能が実装してから稼働させるウォーターフォール式では最後の3月末になってようやくとなってしまいます。なので主要な機能ができたら、例え見栄えが整ってなくてもバグがあってもとりあえず稼働させてみる作戦を取りました。いったん4ヵ月で仕上げ、残りの2ヵ月はブラッシュアップとするような感じです。

4ヵ月目に仕上げたものを動かしてみる時のインターン生の不安と緊張感は横にいた私にも伝わってきました。終始「ちゃんと動くかな。バグはないかな。」と繰り返し呟いていました。
でもちゃんと動いているところは「動く〜〜〜!」と一緒に喜び、バグっぽい挙動は「チケット起票して直そう!」と言って、これからもっとよくなっていくというのを強く意識させるようにしました。

とにかく相談しやすい空気作り

コロナ禍ということもあり、私とインターン生もリモートでの作業が中心となります。私はリモートワークにだいぶ慣れてきましたがインターン生はそうもいきません。特に社員の姿が見えない状態で今相談してよいのかといった不安は必ずついて回ります。
なのでSlackから私宛にメンションはいつ飛ばしても良いことを伝えました。そしてメンションが来た場合は即座に返事をするよう徹底しました。
返事が遅いと「やっぱ忙しかったんだ。迷惑だったかな。」と思わせてしまうと考えたからです。
ちょっと解決に時間がかかるかなと思ったらGoogle Meetで画面共有してもらいながら相談を受けたりもしました。インターン生から、ちょっとここの実装がわからないのでMeetいいですか?とメンションが来た時はかなりうれしかったです。

インターン生との1on1

PJとは別に週に1回30分程度の1on1も実施しました。
逆に1on1では議題をノンジャンルとし、開発の話でも良いしそれ以外の話でも良いという会にしました。

お勧めのエディタからざっくりとした将来像、今のうちにやっておいた方がよいことなどいろんな話ができてよかったです。

PJを終えて

  • 社内プロジェクトを3月末までに完了させること

    • 期間内に成果物が完成し稼働!

    • 企画・開発・テスト・運用の工程を一通り経験させることができた

    • 主担当はあくまでインターン生という姿勢のまま最後までいけた

  • インターン生が新卒として入社できるようサポートをすること

    • 無事入社🎉

    • チケットベースのタスク管理もできていた

    • 「このPJやってよかった」と言ってくれた🤗

というわけで今回のメンター活動は無事成功だったかな〜と。もちろんメンターとして成功したことはうれしいのですが、それ以上にインターン生の成長を直近でみれたのが一番うれしかったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?