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すりこみからの解放〜素直な感覚を呼び覚ます


大人になるとなぜだか素直な自分であるっていうことがなんだかとてもむつかしいことのように感じてしまう.
何かしらのフィルターがかかっていたり.
照れのようなものがあったり.あるいはおそれ.
表現できずにしまい込んだまま過ごしていたり.

そんな大人も素直な気持ちが開花していたこども時代があったのだけど.
学校や社会といった人間社会を生きてく中で,あ..ここではこうしておいたほうがきっといいんだろう..と自分をいったん横に置いてやり過ごしたり.
あなたはこうですね.のようなラベルをつけられたまま採用してしまったり,
こうあるべきという空気の中で順応させてきたり.
そしてそういう中で自分の真ん中に寄り添う時間などないまま目まぐるしい日々をかけぬけてきてよく分からなくなってしまったような.

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動物の中でも人間が発達しているといわれている理性などを司る大脳新皮質.
(わたしは考える脳とよんでいる)
対して本能的な行動や快・不快といった情動を司るのは大脳辺縁系.
(こちらを感じる脳とよんでいる)

この考える脳のおかげで人間は進化してきたのだと思うし,人間社会においても大切な脳の役割.
一方で,考える脳に支配されすぎて,感情に蓋をして,感じる脳が萎縮してしまっているような.. 
発展してきた中で失いかけているものがあるような気がして.

情報にあふれた社会
目に見える物差しだけではかりがちな世の中
比較や世間体
みたいなものに必要以上に捉われすぎて,自分の内側,自分の感情がみえなくなくなり,自分が分からなくなったり,本来の自分ではないものになってしまい,それによって苦しんだり,自分を信頼できなくなったり…

人間社会を生きていく上では,本能だけでは生きていけないと思うけれど,
自分にとって何が心地よいのか,心地よい感覚をたくさん知って感じて,
その心地よさで本能を撫でる.
自分の内側をひらいて愛でる.
そんな時間がまいにちの中で増えていくことで,感じる脳と考える脳が上手に行き来して,いい巡りが生まれていくんじゃないかな.

そんな心地よさを体感するもののひとつとして“香り”ってやっぱりいいなあと.

“香り”を受けとる嗅覚は五感の中で最も本能的な感覚だといわれている.
嗅覚以外の感覚は考える脳をいったん経由して感じる脳に伝わるのに対して,
香りを感じる嗅覚は何のバイアスもなく感じる脳に届く.
それも一瞬で.真っ先に本能に.
五感で唯一,嗅覚がもっている特徴.
とても正直で素直な感覚だということ.

なかでも植物の香り.
100%純粋なEssential Oilの香りは沁み渡るほどに心地がいい.
純粋に “今” を楽しんでいる美しい自然のエネルギーそのもの.
周波数ととらえると植物が奏でる音色ともいえるような.

そんな風にとらえてみて思うのは,
香りと音はそういう奥深ーいところに響く感覚があるなあ.
そしてどちらも目には見えないもの.
こころも.

見えないところ,自分の真ん中にていねいに寄り添って大切に育んでいく.
そんな響きを巡らせていきたい.

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