見出し画像

ヨーロッパを思い出す香り

コロナ禍で急遽留学を中止した2020年の3月からもう1年半以上が経ち、私はというと卒業論文を書きながら海外の大学院へのアプライを着々と進めています。

そんな生活の中でふと思い出すのは、冷たい空気とどこか居心地が良かったスウェーデンでの暮らしとヨーロッパ旅行。短かった留学でも短期の旅行を含めると11カ国を巡り、ヨーロッパで暮らしている人を見ると衣食住どれを当てはめても日本よりシンプルだったように思います(ポジティブな意味で!笑)。

私が暮らしていたスウェーデンは田舎だったので、遊ぶと言ったらたまにクラブへ行くくらいでその他はカフェ(FIKA)を楽しんだり、お家で料理を持ち寄ったり…はじめは物足りなかった生活もだんだんと愛着を持ち始めていた頃に帰ってきてしまいました。

もちろん不本意ながらも日本へ帰ってきてからは、スーパーにある豊富な野菜達(きのこの種類いっぱいある!最高!)や広々とした湯船、どこにでもある自動販売機とトイレを見て「やっぱり日本いいな、自分は日本人だな」と思う事も多々あります。

でもシンプルながらもどこかリラックスしたライフスタイルは、進路の帰路に立たされていた「女子大学生」にとって衝撃的なものだったのだと思います。人生を謳歌する、人生を自分の意思で選択する、私のがっつりヨーロッパフィルターがかかった目には、スウェーデンの人たち皆そう見えたのかもしれません。

なぜ1年半以上たった今になって、こんなにノスタルジックになっているかというと、留学中に買った香水達を最近よく身につけるようになったからだと思います。瑛人の「香水」にもあったように匂いは買った時や身につけていた頃の記憶を甦らすタイムトラベルのような力があります。

私は留学前からフレグランスに興味を持っていた方だったと思います(中学生の頃はソープ系や柑橘系のボディーミストをお小遣いで沢山買い漁っていました)。ですが留学中に出会った人達は日本人のように皆同じような匂いを纏っているのではなく、いろんな種類の匂いを「上手」につけていて、香水に対しての見方が変わりました。

*ここでいう「上手」とは、その人のイメージにあった匂いを少々癖があっても迷惑にならないように適度につけているということです。

日本でいうと石鹸の匂いがいい匂いとされ、ビジネスシーンでは清潔感が重要視されていますが上手につければこんな重めな匂いでもオシャレに付けれるんだ!と驚きました。

そして現在サッパリ系が好きだと思い込んでいた自分とは一変して、重めのバニラやムスク系の香水の付け方を毎日試行錯誤したり、ニッチな香水ブランドを紹介する香り系Youtubeを見漁る日々…

どんどん香りの沼にハマりつつあるので、これから記録的に香水についてのNoteも初めていこうかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?