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PR動画というかブランデッドムービーには、物語性が求められるようです

シナリオ・センターの新井です。
ショートショートフィルムフェスティバルさんが主催の「BRANDED SHORTS 2024」のなかで行われた「観光映像が導く地方誘客の可能性」というイベントに参加してきました。

ブランデッドムービー(いわゆる地域やサービスを紹介する動画)の現在地を知りたいな、と思ったからです。

 本イベントは、政府が新たな「観光立国推進基本計画」でも示したキーワード「地方誘客」に着目し、映画祭代表で観光庁 VISIT JAPAN 大使の別所哲也が、映像による観光ブランディングがもたらす効果や可能性を、和歌山大学観光学部教授で日本国際観光映像祭総合ディレクターの木川剛志氏と株式会社JTB総合研究所 担当部長の武田道仁氏をゲストに迎え、事例も紹介しながら学ぶことができる観光プロモーションを担う方必見のセミナーです。

インバウンドの観光誘致を地方がどのように行うか、その核になるのが動画での誘致では? というお話です。あらいなりにおもしろかったところを、まとめてみました。

①日本に2回以上来ている訪日客は、地方の体験に足を向ける

日本に初めて訪れる方は、東京や大阪、京都といった主要都市を訪れるそうです。
ですが、2度、3度訪れる方は東北や四国などを訪れてとのことです。
この行動については、自分なら? と考えると頷けます。「ちょっと人の行かないとこに行きたい」になりますもの。

②どこに行く? という選択肢は過去のもの

いま、旅行に求めるものはなにか? という話のなかで、
①どこへ行くか

②何をするか

③どうありたいか

に変化しているそうです。
旅に自己変革を求めるということらしいです。
たしかに海外での体験って、そういう面もある気がしますね。

③動画が果たす役割は?

で、旅ならではの体験を求める人たちが、どう情報収集するか、というとサイトはもちろんですが、動画検索のボリュームが増えているそうです。
たしかに、「どうありたいか」という気持ちに訴えかけるのは動画だからこそ、かもしれません。

④では、どんな動画が求められるの?

ということになるわけですが、ポイントは3つだそうです。

・3minute
・No data
・story telling

要は、3分で情報ではなく、情緒に訴える物語 ということだと思います。

「情報」というのは、定量的な情報というのでしょうか。世界で○○が1位とか、何千年の歴史があるとか、そういうことのようです。
「情緒」というのは、「ここに行けば、△△の気持ちになれそう」とか、「自分のなかの△△が刺激されそう」とか、そういったことのようです。

だから、そんな情緒をひき出す物語が大切だ!

とのことです。
つまるところ、物語を作れる力があれば頭ひとつ抜けるよね、ということです。もはやブランデッドムービーにおいて、きれいな風景だけのビューティーショットだけではダメだと、別所哲也さんもおっしゃっていました。

みなさん、物語をつくり力を磨いていきましょ!
ということで、シナリオ・センターのあらいでした。

あっ、なぜ物語であれば「情緒」に訴えることができるのか。意外にこの問いを持てるかどうかが、ブランデッドムービーつくりの鍵だったりするかも知れません。ではでは〜


ということで、宣伝。
物語が情緒に訴えることができる理由、書いてあります!
『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)

こちらはより、実践的です!まとめてどうぞ〜2024年6月19日発売です!
大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ 『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』(KADOKAWA)

で、PR動画のつくり方そのものは、こちら。


シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html