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特急電車のように歩く僕×君は鈍行a.k.a.普通列車
「店頭で転倒」
大丈夫ですか!?と大きな声を出した淑女は家から纏っていたその可憐さや麗しさを一旦隅に追いやって僕のことを不安がった。
手に持っていた夕暮れ色の大きめのコートが不意に風で踊る。
もう夏なのに。
コートって。
手は湿っていた。その手の湿り気や指紋に介在した水分を伝って確実に淑女を、光を感じた。
もう夏なのに。
コートって。
全日本「大したもんだ」選手権
僕は準優勝だった。準優勝は敗者に与えられる最高の栄誉である。ただ僕は敗者であることに変わりなかった。どこかで「自分は勝者」であるというアイデンティティを見つけたくて、散らかったシンク下を覗いたけど珍妙な捻りを決めたパイプがどこか際立って見えた。パイプの捻りとかウネりを見ていた。でも視界の中にはその捩れや歪みとかじゃなくて真っ直ぐとカップヌードルBIGシーフード味があった。BIGな男になりてぇという
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こういうこともやっていきたい