19ページ目 声区
歌には声区ってのものがある。ヘッドボイスとかミックスボイスとか、聞いた事ありませんか? あれの話です。
声区ってもの自体、クラシックだったりポップスだったり。それからボイストレーナーや歌手、学術的観点や私見により異なってくる。
なので喋る前に統一しておこうと思う。今回の俺が話していく場合はこんな感じ。
(図1)
図1みたいに、人によっては「歌には地声と裏声のみ」って考え方もある。ミドルボイスなんて無いって理論の人も居る。「全部裏声だ!」って人も居る。なんだ、そのHalf Time Oldの曲名みたいな暴論は……
まぁ、あくまで今回は「胸声(地声)」「中声」「頭声」に分けて話します。あ、男性の場合のハナシね。
で、今日は2011年頃に書いていたメモについて。
この頃、hiA以上を「地声ではないけど芯のある声」で出せるようになった。
もっとも、実用的なレベルではなかったんだけど。
それで、自分が出せるようになった高音がミドルボイスなのかヘッドボイスなのかイマイチ分からずに居た。
今思えば、あれはヘッドボイス。だけど、声帯を締め付けて発声しているので非常に細い声質で、しかも真下のmid2Gまでは地声(胸声)で発声してしまっているので、上手く切り替えられなかった。弱弱しい感じだった。
カンタンに言うと
(図2)
こうなっていた。完全に分離してしまってた。
こうなると、声質がガラっと代わってしまうのも気になるし
日によって、コンディションによって、出せる音域って前後するから、上手く歌えない日が出てくる。
それに、強引にチェンジする(声区を換える)から疲れる。バテてしまっていた。
けど今では、発声法も変わり……
(図3)
それぞれの声区で、音域をカバーし合えるようになった。
この図の要訣は「F付近はどの声区でも発声できる」って事。
上の図でも描いたけど、声楽の本によれば、異なる声区で同じピッチが出せるらしい。
例えばmid2Cを地声でも出せるし、頭声でも出せるって事。……出来るじゃん、確かに。
俺の場合そこまで柔軟な声帯じゃないのか、それともハウツーがわかってないだけなのか……どの声区でも出せるって訳には行かないので、図3は図1よりも角ばった色分けにしたけど……。
最近は混ざってきて(ブレンドされてて)、今出している歌声か頭声なのか、それとも中声なのか分からない時もある。ミックスされてるから、ミックスボイスって言うんじゃないかな。(ともあれ、こういう言葉に捉われず、実践で技術を体得したほうが余程良いと思う)
そんな訳で、ミドルボイス(と言うかはさておき、中域を補える発声法)を身に付けると、歌える曲が格段に増えますね、という話でした。