見出し画像

『聖闘士星矢』世界各国の展開事情を見てみよう!

このたび仕事の縁があり、日本"MANGA"の世界各国での展開事情を調査することになりました。面白かったので、調査の経過をいくつかに分けて、noteで公開していきたいと思います。

今回の調査を始めた背景は、日本のマンガは海外で大人気と報道されているわりに、あんまり貿易額としては貢献していないのではないか、といわれていることについて、

・それは本当か?
・本当だとしたら何が原因か?

を確認したい、というもの。ただしこれはあくまでオフィシャルな理由で、私個人の野望は「私が少年時代に好きだった漫画作品がどれだけ海外の人にも読まれているか知りたい!」という単純なもの

対象は私の語学力の対象にあわせて、英語圏とロマンス語圏(フランス語・スペイン語・イタリア語)。話題によっては他のEU圏の言語も調べること、とします。

作品としては私自身がドンピシャの世代である『聖闘士星矢』を選びました。私の年齢がバレますが…。

それでは、まずは各国での展開事情から!

英語圏では『Knights of the Zodiac』。特に2019年はNetflixでアニメ展開決定済!

この話題は大きく取り上げられているので、目にした人もいるかもしれませんが、NETFLIXでオリジナルアニメが制作され、2019年より放映されることが決まっています(⇒参照リンク)。

アンドロメダ瞬が女性にされてしまったりと、日本のファンからは(すでに笑)不満もタラタラ出ている状況ですが、Netflixが乗り出してのオリジナルアニメが制作放映されるというのは、大きな事件と思います。

調査目的にもなっている「日本の漫画がいまいち貿易額に還元されない」問題にとっても興味深い事例です。というのも、もしこのアニメが流行ったとして、Netflixが儲かったのに日本側が儲からなかったとなったら、それはもう著作権ビジネスとしての産業構造が不利なんだ、という仮説が一気に有力になるわけなので。

なお、聖闘士星矢の英語圏での翻訳タイトルは、『Knights of the Zodiac』です(amazon.jpでも購入可能です⇒参照リンク)。

こちらは、私も購入済。城戸沙織の名前がPRINCESS SIENNA(プリンセス シエンナ)となっていたり、ペガサス流星拳がPEGASUS METEOR PUNCHES(ペガサス メテオ パンチズ(複数形ですねw))になっていたり、現地読者にあわせてかなり大胆な翻訳をしています。この「大胆な翻訳」は悪い傾向ではないと思います、私が知っているかぎり、現地でウケない漫画ほど、人名や必殺技名が「ローマ字読みそのまま」といういい加減な翻訳になっているものなので、、、!

イタリア語圏では『Caballeros del Zodiaco』!※こちらは私も発注済

英語版の『Knights of the Zodiac』は、他の西欧言語圏のベースになっているようです。

たとえばイタリア語圏では、caballeros del zodiaco。Knights of the Zodiacという英語のイタリア語直訳といえばそれまでですが。

このイタリア語版については、amazon.itから私も発注してみました!(⇒参照リンク

届いたら、その翻訳がどのようになっているか、このnoteでも報告するようにしますね。お金をケチって通常郵送で注文したので、半月くらい時間がかかります。しばしお待ちを、、、。

スペイン語圏では『Los Caballeros Del Zodiaco』。タイトルの印象「ドン・キホーテ」みたい!

スペイン語圏では、Los Caballeros Del Zodiacoです。直感的に、スペイン語翻訳版はラテンアメリカの読者層を抱えているはずなので、日本の漫画を西欧で展開するなら英語の次に重要な言語ではないでしょうか

どういうわけだか、スペイン語版は日本のamazon.jpでも販売しておりました。高いけど、、、!(⇒参照リンク

それにしてもスペイン語の学習者からすると、Caballeroという単語はなじみが深いのではないでしょうか。スペイン語をやると必ず出てくる『ドン・キホーテ』で、主人公が憧れてなろうとする「騎士」が、Caballeroですからね。他に、ディズニーのアニメ映画『三人の騎士』の原題が、英語とスペイン語を合体させた『The Three Caballeros』だったりと、英語圏の人にもなじみのある単語なのかも。

フランス語圏では『les chevaliers du zodiaque』。フランス語読みはやはり格好いい。

ちなみにフランス語版はこちら、『les chevaliers du zodiaque』となります(⇒参照リンク)。さすがにこちらは、すでにKINDLE対応になっていますね。

印象論かもしれませんが、やはりフランス語に訳されると格好いい。

タイトルだけでなく、必殺技はそれぞれどう訳されているのか気になるところです。

こちらも購入予定ですが、、、何せシップメントが高いので、次のボーナスが出たらにします笑。

以上、『聖闘士星矢』の漫画の各国事情でした。

公式続編のネクストディメンションや、半分公式(!)続編のロストキャンバスなども各国で出ているようですので、その情報も引き続き、追いかけてみますね。




子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!