【超私的スピリチュアル・キーワード辞典】アンダーテイルというゲームの「非暴力思想」
「え?アンダーテイルの話?それってスピリチュアルのキーワードじゃないじゃん!?」と思った方もいるかもしれませんが、
私にとってはもはやこのゲームは、凡百の思想・哲学・宗教を超えてしまっている、、、
これはもはや、プレイヤーに「明日から世界の見方を変えろ、生き方を変えろ」と迫ってくるほどのインパクトがあるゲームです!Pルートのエンディングのメッセージを「そういうふうに感じて受け止めた人」限定の話であって、アンダーテイルをクリアした人全員がそこまで深刻に考えたわけでもない、とは承知での主張ですが。
私自身は、Pルートのエンディングを見た後、コントローラーをおいてしばらく、「僕はなんと美しいモノを見てしまったのだろう」と余韻に浸って動けませんでしたよ。。。
まあ皆さん、ちょっと聞いてください、アンダーテイルをやったことがある人も、ない人も、まあ、聞いてください!
たまに、「非暴力」とか、「不殺の思想」とかをテーマにしたRPGって、あるじゃないですか?「勇者が敵モンスターを殺さない、むしろモンスターと和解していくゲーム…普通のRPGが無自覚に前提にしている『暴力』に対するアンチテーゼ」みたいな。
でも、そういうのって、、、
つまんないですよね??w
「普通のゲームでは勇者はモンスターを殺すものだが、このゲームはそういう風潮に反して、モンスターを殺さない勇者が主人公なのだ!どうだ!凄いだろ?」って、
説教くさい感じがして、そういうゲームって、つまんないですよね??
ところが、、、
この世界にたったひとつだけ、
説教くささもなければ、小難しさすらなく、
プレイを始めてしばらくすると、「道端に現れる超ザコのモンスター1匹すら、いとおしくて、傷ひとつ与えたくない!」と心から自然にそう思えるほど、プレイヤーを優しい気持ちにしてしまう、
それどころか、向こうから攻撃を仕掛けてくるカタクナな「敵」に出会っても、「なんとか戦いを避けて和解したい!」と必死に説得を試みてしまう(※とくにアズゴア戦w)
そんなゲームがある。。。
アンダーテイルです。
このゲームが、
「非暴力」「不殺」というテーマにおいて、まさに史上最強なのには、理由があります。
モンスターを殺そうと思えば、殺してもよいシステムになっているからですw、しかも、殺しながら進んだほうがゲームとしては楽に進めるんだな、、、
のみならず、モンスターを「殺しまくった」プレイヤーには、ちゃんと、それ専用のエンディングが用意されている(いわゆる「Gルートエンディング」)。そしてそのエンディングは、単純なバッドエンドというわけでもなく、このルートでしか出会えないキャラクターや場面もあり、それはそれで深い考察を喚起する重要エンディングなのです。
しかし!
アンダーテイルの世界の恐ろしさは、この「マルチエンディング」そのものにすら罠を仕掛けている。
一度でも「Gルートエンディング」をプレイしてしまったら、そのセーブデータでは、二度とハッピーエンドには到達出来なくなるのですw。いや、できるどいえばできるのですが、「あなたは今回のプレイでは不殺を貫いたようですが、でも、あなたは別の時間軸では時に、モンスターを殺しまくってますよね?そんなあなたの本性を、私は知ってますから」と恐ろしいことを言ってきてハッピーエンドのムードをぶち壊すメタ発言キャラクターが出てきてしまう!
よって、アンダーテイルの「ファン」にも、大きく二種類いるようだ。
そんな嫌なセーブデータになってしまうことを知りつつも、「アンダーテイルの世界の、すべてのエンディングを見たいので、一度はモンスターを虐殺しまくってしまう」人。
もう一方が、あまりにも不殺ルートのエンディングに感動してしまい、「俺のセーブデータはこの不殺記録のまま温存しよう!」と、モンスター殺傷数ゼロのセーブデータを守るためにそれ以上は『アンダーテイル』をプレイしなくなる人。
私は、後者であり、みごとに「きれいな」セーブデータになっている私のプレイ記録に、余計なことはせず、後生そのままにしておくつもりです。
それにしても、、、
嫌な言い方にはなりますが、
この『アンダーテイル』の不殺ルート(Pルート)のカタルシスを得た後に、
ふとニュースなどを見てしまい、今日も戦争やら犯罪やらが吹き荒れる「現実」を思い出してしまうと、本当に、いろんなことを、考えてしまう、、、
ともあれ、まだ未プレイの方にはぜひオススメしたいし、特に子供にはこのゲームに早い年齢でぜひ触れて、「モンスターを殺さないとこんなに素敵なエンディングになる…でも、モンスターを殺しまくるルートにいかないと出てこないキャラクターやステージがある」というジレンマに真剣に悩んでもらいたい!
※追記…プレイ済の方には言うまでもないでしょうけど、アンダーテイル(および続編のデルタルーン)の秘密のひとつは、BGMが神曲揃いというところにもあり、音楽好きにはたまらない魅力。私はベタで申し訳ないがPルートのラストバトルの音楽が好きで、以下に、オーケストラが再現演奏した版の動画を貼っておきますね(ラストバトル曲は2曲あるのですがまさにこの動画のようにメドレーで聴くべし、実際にプレイしていても、ラストバトルの後半、音楽が二曲め(動画では3:00〜)に切り替わってから主人公が見せる行動は、もはや宗教的偉人のレベルで、私は号泣しながらコントローラを操ってた、一生忘れられんw)。
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noteで連載中のコミックエッセイ「エキセントリック夢日記」の番外編として、作者であるヤシロの、スピリチュアルぽい夢体験とか、18歳以下に…
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