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どこ目線?日本アカデミー賞「優秀外国作品賞」について

発表されました、アカデミー賞。自分が好きな映画が受賞して嬉しいです。そう、韓国映画の「パラサイト」です。アカデミー賞には「外国語映画賞」という部門があり、非英語圏の作品は大抵ここにノミネートされ、本筋のアカデミー賞の作品賞にはノミネートされることはあっても、受賞まではしないのが恒例でした。

ですが、それを覆しての作品賞受賞は快挙ですし、長年の映画ファンから言うと「姉さん、事件ですっ」みたいな感じです。観ていない方はメディアからネタバレされる前に、一刻も早くご覧になってください。

さて、日本でもっとも権威があると自称している「日本アカデミー賞」について、モヤモヤすることがあるので書きます。それは「優秀外国作品賞」です。今年度は「イエスタデイ」「グリーンブック」「ジョーカー」「運び屋」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の5作品が受賞しています。(ちなみに「パラサイト」は、2020年1月公開なので、選考対象ではありません。)日本アカデミー賞協会は会員の投票によって、この5作品の中から最も優れた作品を選び、最優秀外国作品賞を与えます。

えーっと...ちょっと目線が上過ぎませんか?と言いますか、この賞は誰に与えるのですか?外国作品のプロデューサー?それとも配給会社?もらってうれしい賞なんですか?そもそも"自国"の優秀作品賞に「翔んで埼玉」を選んでいる時点で、外国作品の優劣をつけるなんて、可笑しくないですか?

日本アカデミー賞授賞式は3月6日です。ご注目ください。


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