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絵描き、着ぐるみ面を作る。(4)

前回はこちら


程々の描き込みはやっぱりしておくべき

でもやっぱり情報量が少なすぎてなんだか味気ないので描き込みました。

左がbeforeで右がafterです。ちょっとだけどだいぶちがうよね。

アニメから逸れ過ぎないように気を付けながら少しアレンジを加えるといった感じです。ぼかしを使いすぎず、アニメに寄せる為ある程度はきはきしたぼかさない塗りをする。不透明度の所をいじって透き通るような感じにし、部分的に違和感のないディテールを足す。そうすれば大体うまいこといきます。

オリキャラでない場合は原作に寄せるのが無難ですが、情報量が少ない場合は手を加えるのも悪くはないと思います。

両方できた

おめめ作るときの注意点

ダメな例もしっかりやってます

上のまつ毛で隠れていた部分もちゃんと描きましょう!!当たり前ですが実際に作った時最悪禿げます。面倒なので途中まで放っておいてました。ダメですよほんとに

ここまで進めてやっぱりするか…と心変わり。一番下のレイヤーのベタ塗り面積を増やすだけの楽な作業なので気にしない気にしない
こんなもんでしょ

実にアナログなサイズ合わせ

このままではイラストと実際の印刷のサイズが合わないじゃん!となったので、サイズ合わせをしました。
その方法がこれ

タブレットの画面と照らし合わせて確認

実際に描けばよいのです。

沢山目を作って数で攻めるのも悪くはないですが、勿体ないのと作業量も増えるので描く方が圧倒的に楽です。

念には念をというわけで本番のシール紙で印刷する前に、普通の紙にサイズ違いの複数の目を印刷しておき一番合うサイズがどれなのか確認しました。

本番の印刷は百均シール紙です。光沢がありますが消せるので問題なし
こっちはシール紙じゃない普通の紙。確認用に貼ってみた
その後も表面処理を続け…

多分大体綺麗になってるし塗装しようか

まずは睫毛からスタート。

モデリングを適当に済ませ3Dプリンターでざっくり出力した後、エポパテをもりもりして作った睫毛をプラ板端材に瞬間接着剤を点付けし、塗装用クリップで固定。

クワガタじゃん

家に余っていたオキサイドレッドのサフで塗装。戦車のサビ表現に使いがちなやつですがちょうどいいんじゃない?

クワガタ感つよ

乾燥中に色作るぞ!!

100均の紙コップめちゃ便利です。使い捨てで便利です。本当に便利です。
銀の皿よりも量がいるのでこれ一択です。

ハダタイさんの肌タイツのみやび#2をどうやって再現するんだって?

実物見て目で合わせるんだよ。

力技こそ正義!!!!!!!パワーーーーーーー!!!!!

はい。マジで自分の観察眼で解決しました。

現在は有料になっているそうですが、ハダタイさんのところのタイツを注文した際に付属していた補修用生地を、クリアファイルで保護した上に試しに色を置いていきクリアレッドやクリアオレンジを少しずつ足しながら調整していきました。

格闘の跡。そんな簡単にできるわけないよね。

一応ハダタイさんはどの生地かわかりませんがTwitterでCMYKの数値を出されていましたが、どの生地か不確かなものを再現するよりも目視のほうが意外と楽かもしれないと思ったので格闘することになりました。

私の勝ちです。
塗ります。でかい塗装ブース絶対いります。

まあ適当にグラデーションもやってみて

仮組みしたけどまあまあいいじゃん

でもなんかあんまりじゃない?

やっぱこれだね。グラデーション

睫毛の赤みが強かったので黒を上から吹いてシルエットがきれいに出るように塗装しました。最近のイラストあるあるの睫毛の先端部分に赤みをつけて肌との色に馴染むようにして透明感を出す技術そのまんまです。

作業スペースを一眼で撮ってみる。この時期ぐらいからカメラにも足突っ込み出したみたい…

次回に続きます。

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