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ユニットやって劇団やって

小西です。
研究所も三年目を迎えました。コロナもあって、めっちゃ大変な日々ですが、それでも兎にも角にも色んな公演を打っていきたいと思うのです。


一つには「基礎の学習」と「芸術性高い役者」を作っていく、育てていく中で本番の持つ力は偉大だからです。
なので、小回りが効いて、テスト出来て、更に高みを目指すのにユニットは不可欠です。少なくとも僕には。

僕自身、既に飯田南織とのユニットortensiaを何年か継続させる中で、色んなタイプの作品を上演してきました。2人で、それこそ一から十まで2人で。その上で去年から相楽信頼とDueという朗読ユニットを展開しています。相楽の朗読は本当に一度は聴いて欲しいと思う、素晴らしい技術と精神の集約です。今年は夏に第二回公演『老優の傍ら、聳り立つ古城ヴァルトブルク』を上演します。これまでとは違う朗読の形を追いかけながら、相楽と僕にしか出来ないものをお目にかけたいです。

そして、女優ばかりの朗読ユニットLa scalaも去年から活動し、今年ももちろんやります。ユニット活動というのは「主義」より「トライ」のものだと僕は考えています。兎に角、挑戦。そしてその成果を学習し、また挑戦。劇団とは少しですが違います。劇団活動はやっぱり譲れないものがあって、僕にとっては新劇でしょう、きっと。それを追求すること、道を極めること、求道者としての芸術性を探し求めること、それが劇団です。

今年はあと2つはユニットを作りたいなと思ってるんです。研究所から一つ、研究所と関係ないところから一つ。それと、今ある劇団 月とスカレッタとは全く関係なく、劇団を一つ作りたいなと思っています。「そんなに出来るの?」とよく言われますが、出来ると思います。世の中には台本が溢れていて、稽古場も沢山あります。お金はあんまりありませんが、お客様は東京だけでもかなり沢山いらっしゃると思います(僕のファンという意味じゃなく)そして、お金を稼いで、食べていけるという実感や夢が必要だと思っています。

演劇活動によって生計を立ててるので思う事ですが、技術、基礎、発想をきちんと学習し勉強し、活動する場所を健全に抱えて(配信でも良いと思うのです、いま『音の図書館』を華奈とやっていますが、素晴らしい活動だと思っています)世の中のニーズを学び、研鑽を積み、多くの人と出会う事で、演劇でも充分に食べていけると僕は考えています。難しいのは既存のソフトやハード(例えば事務所、劇団、イベント)に割り込んで、若しくは中に入って、誰よりも高いギャラを取るというのが目標の場合、努力よりも運の方が必要になる、それでもその道を行くなら運が向いてくる生き方をするしかないという事です。僕は20歳の時に諦めました。運より努力の方が僕には向いてました(笑)また、努力する事で運と向き合う事も可能になっていきます。IZAMさんとの出会いが僕にはそうでした。それは野沢トオルさんとの巡り合いがあったからです。そのおかげで『minako』に出演出来ましたし、沢山の方に観ていただくきっかけになりました。運で努力は身に付きませんが、努力で運は手繰り寄せることが出来るのだと僕は思います。

今日も稽古に行ってきます。本番が近いので。
今年の終わりに研究所は本公演です。そしたら、メンバーの入れ替えが始まります。新しい人を求めてるし、そうやって色んな人にチャンスを、そして進路を示してあげられたらと思います。僕の教え子には紙芝居アーティストもいるし、声優もいるし、量子力学の研究者もいるし、学校の先生もいます。お芝居を通じて、本人になりたいものが芽生えたり、明確になったりします。そうやって人は変化し、成長し、誰かに影響して毎日を生きるのです。もし、レッスンや稽古を見学したい方がいたら、いつでも連絡ください。何になりたくても相談に乗ります(笑)

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