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ペコロスのアンチョビオイル蒸し(ペコロスの甘さとアンチョビの旨味がソースに、おつまみにもぴったり。)

最近、ある事がきっかけとなり役所で自分の家系の”除籍謄本”を取り寄せた。どうせなら片方というのもアレなので父方、母方の両方を。
基本的に自分には両親がいて、その両親それぞれに両親、そのまたそれぞれに両親と、自分を起点に逆ピラミッドに枝分かれしているのを何代か遡ることができる(ついでにエクセルで家系図も作った)、その自分へと繋がる世代を俯瞰した感覚がなんとも不思議であった。色々な苗字が出てくるところも新鮮に驚きがあり、今度からM原さんやI藤さんにも親しみ持ってしまう。まるでひとつの出会いのよう。
「はじめまして。会うことのない、深い関わりの人たち」。
彼らの名前や生きた時を知り、その存在に思いを馳せると、そうこうして今に繋がっている感覚がリアルになる、わたしそのものが彼らが生きた痕跡でもあるからだ。(やっぱり自分は今を生かされているのだな、と感慨深い。)そう、”今” というものをありありと感じた。永遠ではない、"いま"。

やっぱり百年後には私は居ない。今だけの”いま”。

さて、きょうの料理はペコロスのアンチョビオイル蒸し
ペコロスっていわゆる小玉ねぎなのですが、ぎゅっと味わいが詰まっている ”おつまみ感” が好きで見つけると必ず買ってしまう。なので、玉ねぎを丸々一個たべるよりもペコロスを何個も食べるほうがパクパクいけてしまう。

そのままローストしても良いけれど、アンチョビの旨味で蒸すのもおいしい。材料はいたってシンプルなのに、ペコロスの甘みと、アンチョビの旨味が乗ったおいしい水分がたっぷり出てくるのでそれをそのまま大切にすくってソースにしてしまいましょう。

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