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「お金の防災」を考える①~災害で経済的リスクが高い人は?

毎年のように地震や豪雨による自然災害が、日本各地で発生しています。家具の転倒防止や非常食の備蓄など、モノの対策をしている方は多いかもしれません。けれど、被災して命が助かったあと、必要になるものは「お金」です!

経済的なリスクが高い人は?

まずは、あなたがどれだけ経済的リスクが高いか、現状を確認してみましょう。
下の4つの項目をチェックしてみてください。

1. 住まいは?   A:持ち家 B:賃貸住宅
2. 住宅ローンは? A:ある  B:ない
3. 貯蓄は?    A:ない  B:ある
4. 自宅が被災した場合に身を寄せる先は? A:ない B:ある

4つの項目でAが多かった人は要注意! 今すぐ対策することをおすすめします。

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今すぐできるチェック

経済的な被害を小さくするには、災害が起きにくい場所で、丈夫な家に住むことが基本! 今住んでいる家(土地)のリスクを調べてみましょう。
調べるには、自然災害の被害を予測した「ハザードマップ」を利用します。国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で、住んでいる地域で起きやすい災害が確認できます。多くの自治体で地域に合わせたハザードマップも公開しているので、ホームページや役所で問い合わせてみましょう。持ち家の人、これからマイホームの購入を考えている人は必ず土地のリスクを確認してください!

2週間以上も水が引かない地域もある!?


東京都に、今までに経験したことがないような大規模な台風が襲来したら、2週間以上水が引かない地域があるのを知っていますか? 「江東5区大規模水害ハザードマップ」では、江戸川・荒川流域にある足立区、葛飾区、江戸川区、墨田区、江東区のうち、大規模水害によって浸水の可能性がある地域が確認できます。

このハザードマップを見ると、江戸川と荒川が氾濫した場合、2週間以上も水が引かない地域があり、100万人以上の人が浸水の被害にみまわれると想定されています! 江東5区の多くが浸水する可能性があるので、区内に安心できる避難所の確保が難しいのが実情です。江東5区大規模水害対策協議会では、自主的に区外へ避難することを呼びかけています。被災してから避難先を考えていては遅いので、あらかじめ親戚や知人など、身を寄せる先を見つけて、避難先にしたいという相談をしておくことをおすすめします。

ハザードマップを見ると、このようにどのような被災リスクがあるかわかるので、自宅はもちろん、実家や勤務先も確認しておくといいでしょう。

次回は「地震保険」について解説します!


「お金の防災」について、もっと知りたい!という方は、小学館クリエイティブ発行の『どんな災害でもお金とくらしを守る』をチェックしてみてください! テレビでも活躍中のファイナンシャルプランナー・清水 香先生が、地震保険や被災後にもらえるお金のことなど、わかりやすく解説しています!

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編集担当:市村珠里


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