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zoom研修まとめ

僕は老人ホームで働いている。

先日、所属しているケアマネ協会主催の
zoom研修に参加した。

これを機に、久しぶりに介護のことを書いてみる。

研修参加者は
ケアマネ、病院の相談員、医師。

グループにそれぞれの職種が割り振られ、
他職種間の連携強化、顔の見える関係作りが目的。

研修は1時間半で、
前半は医師による講義。
後半はグループディスカッションの構成。

僕は休みで自宅からの参加。
ちょっと緊張しつつ参加承認を待つ。


15分前にログインするが、
開始時刻になっても承認されない。
#まさか

参加時間を間違えたか?
研修案内は会社のパソコンにある。

日にち間違い?
システムトラブル?

そのうちに画面が変わり
司会の先輩ケアマネさん、

「定刻になりましたので研修を開始します。」

うむ、
しっかり30分間違えていたようで。
#出ました
#オモテタントチガウ

30分画面を眺めるという精神統一を終え。研修開始。
ここからはちゃんと介護の話。

はじまりはじまり




日本の医療費の状況


日本は医療費の総額が高い。
国は減らしたい。

なぜ医療費が高いのか。
たくさんの理由がある中の一つとして
先進国の中で
病床、つまり病院のベッドの数が日本はずば抜けて多い。


簡単に考えると、
ベッドの数が多い
⇨入院できる人数が多い
⇨医療費が高くなる。
と考えられるそうで。
※もちろんもっとあるんだと思います。
国は病床数を減らす方針で動いている、

病床が多い理由は、
昔は病院が今で言う介護施設の役割を担っていた部分が大きい。

病気で入院し、治療は終えたが家での生活は難しい。
そんな人が長期間入院していたため。
社会的入院と言われていた。


今では急性期病院と呼ばれる病院は、
重篤な状況の患者を受け入れるのが主なため、
状態が安定すれば、すぐに退院転院を促す。

病院は治療をするところ。
長くい続けることで
改善するのなら長期入院も必要だが、
やはり生活をする所ではない。

リハビリ病院以外は早期に退院した方が、
心身ともに改善が早いと思う。

病院で病気を治療して、
なるべく早く自宅や施設に戻す。
その生活を僕たち介護職が支える。



コロナフレイル


ここ最近、コロナウイルスにて問題になってるのが、
コロナフレイルという状態。

フレイルとは、虚弱・老化と訳され、
健康と要介護状態の間、
介護で言うと要支援状態を指す。

まずサルコペニアという筋力低下が引き金となり、
ロコモティブシンドロームと言われる、
運動機能が上手く働かなくなる状態に陥る。
そして、フレイルになっていく。

フレイルには身体的な側面、
認知的、社会的な側面があり、
いずれもコロナによって、
外出頻度が下がっているのが原因として大きい。

社会とのつながりが減少することにより、
動く目的が減っていくのだと。

在宅の方は影響大きいが、
僕ら施設なんかは、もともと社会とのつながりが薄い。

その中でもできること、
挫けずにやっていかないとね。

コロナだからって、
何もできないわけじゃない。




その後のグループディスカッションでは、
コロナフレイルについてなど意見を出し合った。

フレイルにおすすめの運動方法

先ほども書いたが、
外出減少による不活発がフレイルに結び付いている。
なので自宅でもできる運動を医師に聞いてみた。

とりあえず、寝たままにならないこと。
座っているだけで抗重力筋は働く。
寝たきりが一番の寝たきりの原因。と。

他にもスクワット、足踏みなどが上がった。



違和感あるんだよなぁ…


僕は筋トレを毎日している。
モテたいという気持ちから
プロテインと筋トレを始めたのが2年前。

おかげでやっと(やっと!)
標準体重の一番下をキープできるようになった。


僕には「モテたい」という動機がある。

入居者さんたちはどうだろう?
いやモテたい人もいるかもしれないけど、
毎日運動できるものだろうか?

そう、
目的がない運動、に違和感がある。

何の目的もなく毎日、
スクワットしましょうね。
しっかり歩きましょうね。

…僕なら嫌だ。

運動する目的。
外出して友達に会う。
美味しいものを食べにいく。

だから頑張れた。


…外出に制限がある今、
だから、コロナフレイルが問題になる。

ほんと困ったやつ。



グループの先輩ケアマネから

私の利用者さんがいってるデイでは
廊下に日本地図を貼って、
どこまで歩いたら日本1周、とか
楽しく運動できる工夫をすごく考えてくれてます。

と。

歩くときに「365歩のマーチ」をかけたり、
肩の柔軟の後に玉入れをしたり。

そして効果の見える化。
スタンプカードでもいいし、
歩数のエクセルでもいい。

グラフなんかにするとよりいい。

自分の運動が目に見えると、
どんどんしたくなる。

そういうことですよね。
ただ単に運動するんじゃなくて、
動く意味、運動する雰囲気を大事にする。


研修の締めくくりは医師から、
検査費用の自費など課題が多く、
まだコロナはインフルエンザのように
一般的な病気とするのは難しい。

超高齢化社会に加え、
これからのwithコロナ時代を
どう乗り越えていくか。


地域包括ケアにの要として
ケアマネの役割は大きいな、と感じた研修だった。





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