後生可畏
僕は介護施設で働いてるんですが、これは毎回ほんとに思うことで…
先日、入居者さんが体調悪くなって入院。ガンが見つかって、本人の「もう静かに逝きたい」という希望に添い、積極的に治療はせず退院の方向に。
うちは看取りもやる、とうたっている施設なので、本人家族から看取って欲しいという希望があれば、受け入れるのが当然なんですが…。
もちろん、再度急変が起こったらどうする?救急車は呼ぶ?痛みが出たら緩和のために麻薬は使う?とかの綿密な話をしたうえで、看取りとして受け入れていくわけなんだけども。
嫌そう、なんですよ。退院するのが。
嫌そうっていうか、その時点でテンパるんです。
うちの正看護師が。
「急変が起こったらどうするんですか?介護士さんだけで対応できるんですか?」
…あなたほどテンパらなかったら大丈夫よ。
いやいや。
僕は医療職じゃないけど、看取りを受け入れてくれって言われてるのって、ほかの急変とかと違って、そこまで慌てなくていい、と思うんです。
最後をみてくれって言われてるんだから。
看護師さんがそんなに焦ったら、周りの介護職さんたちが、余計不安…というか、しらけてしまうんですね。「おいおい看護師…」と。
いい人ではあるんだけど、もう正看護師という資格のうえであぐらかいちゃったんですね。向上心がない。
後生可畏、を心得てれば、例えば追い越されたとしてもひがまずに済むんだけど、それもないから介護士がしらけて意見すると機嫌悪くなっちゃう。
看護師として扱ってもらわないと困る。
介護士よりテンパるけど。
そんな話が通るわけない。
僕は多分、嘘とかが上手くないから、偉くはなれないと思うので、現場にまみれて仕事できるように、自分より後の世代の人に追い越されても、その背中きら学ぼう、という姿勢でやっていきたいと思います。
簡単には追い越されないようにしますけど。
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