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NPO法人の日常 コンパクトシティという考え方

健康運動指導士の養成研修で1日の歩数を稼ぐためにコンパクトシティが最適という研修を受けた。郊外にスーパーなどの商業施設を配置して車での移動を前提とするのではなく、学校や銀行なども歩いていける圧縮した町づくりが環境にも健康にも良いという考え方だ。

妻の実家の岩手県山田町にGWに行った時にまさしくここはコンパクトシティのモデルケースだと思った。この町は釜石市と宮古市の間にある。平成の大合併でも合併されることなく、「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道もこの区間だけは、JR山田線になっていた。(今は改善されているが)

東日本大震災で被害に遭い、義父母の家も流され家を失った。生命こそ助かったものの仮設住宅での生活になり、2年してやっと市営住宅に入居できた。

義父母の希望で元の家の近くがいいということで、やはり海の近くの市営住宅になった。4階ということで津波の心配がないからということと近くにスーパーがあるということが決め手になった。

自動車の免許がない義父母にとって近くにスーパーがあるのは、かなりの利点だった。高齢で交通手段のない義父母は生活必需品だけでも整えられるスーパーがあることは便利だ。

それから11年が経ち、復興とまではいかないが、かなり整備され義父母の住宅から歩いて行ける距離に駅、銀行、郵便局、コンビニなどができ、フィットネスクラブまで出来た。

それだけでなく元々あった食堂や居酒屋なども寄り添うように営業しており、昔ながらの魚屋もスーパーのすぐ隣でスーパーにはない刺身などを売っていた。

残念ながら学校などは、安全な山間部に移設されたが歩いて行けるところに生活圏があるのは便利だ。大きな荷物がある場合は車が必要だが、少し離れたところにある町役場も歩いていける。

コンパクトシティが実現するされるのは、災害があり、言い方は悪いがリセットされないと難しい。青森市や富山市の例を見ても郊外型の都市計画を再開発するのは並大抵ではない。

加えて天候の問題かあり、酷暑や大雪の場合どうしても近くても車を使ってしまう。山田町でもフィットネスクラブがあるのは、そういうことだろう。

コンパクトシティは賛成なのだが、運動が必要な人が意識的に運動に向かう仕組みが必要だと思う。自然と歩数が増える町づくりもいいのだか、気軽に運動ができ、ウォーキング以外の選択肢も考えなければいけない。

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