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“人と人との心地良い距離感がおいかぜと働きやすさを生み出す”というおはなし

ボクは仕事がとても好きです。

“仕事が好き“と書くとワーカホリック的な意味に思われるかもしれませんが、ボクは”仕事での人間関係の距離感が好き“という意味で仕事がとても好きです。ボクは仕事をするとき、何か一つのことに同じ志を持って取り組む、そしてお互いにメリットがある状態・関係性を維持できる、そんな存在でありたいなと思っています。その人間関係には敬意や尊敬のような想いは当然あるし、お互いのことを理解し合える、(ときにはプライベートでも一緒に遊んだりするかもしれない)、つまり一緒にいて心地良い状態を感じ合える、それがメリットだと考えています。

ボクは仕事における関係性において、年齢差とかキャリアの差とかもちろん性差とか、そういう差を飛び越えて常に敬意が必要だと思っています。そのメリットと敬意を感じ合える距離感がボクにとっては心地良くって、やっぱりボクが代表をしている会社なわけなので、きっとおいかぜの社内の人間関係にはそういう空気が流れている。ボクがその距離感を好む理由は”だれかのおいかぜになる”って上下とかジェンダーの位置関係はなくって、あくまで後ろから風を吹かせるってそういうことですよね?ってことだから。その敬意のある風通しの良い距離感こそが”だれかのおいかぜになる”状況をつくれる、それがおいかぜの”働きやすさ”をつくっているからだと思っています。

その話を会社とスタッフの関係性に置き換えたとしても、お互いが常に敬意を持つ距離感を大事にしたい、環境や制度や仕組みを整備するための根元にあるものだと思っています。今日はそんなおはなしです。

1、“働きやすさ”というのはとても主観的で多面的である

ボクはこのnoteの連載の中で、おいかぜにとっての“働きやすさ“を構成するたくさんの事例を紹介してきました。とても散文的なのですが、これまでボクは環境や制度や仕組みを整えることを紹介してきました。

“働きやすさ”つまり”おいかぜで働くみんなにとって / それぞれの事情に寄り添った / そして今の時代の働きやすさの追求“”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化“への適応と言い換えているわけですが、働く人が違えば”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化“への適応の仕方は変わってくるだろうし、“働きやすさ“というのは全て違ってくる。個人の事情に合わせて”はたらくをつくる・はたらくをデザイン”していく必要があるわけです。とはいえ、ボクたちのように会社組織の最大公約数的な“働きやすさ“をつくっていくことってとても難しい。そんな理想的なことが本当にできるのか?って聞かれたとしたら、たぶんボクは「わからない」と答えたあとに「でもその理想を目指している」と付け加える、たぶんこれで完成なんていうことのないアップデートし続けることだと思っています。

2、“働きやすさ”の手前にあるおいかぜの抽象たち

ボクたちには”おいかぜ”という社名と”だれかのおいかぜになる”という理念があります。

ボクが会社を創業してからの唯一で最高の仕事は”おいかぜ”という社名をつけたことと”だれかのおいかぜになる”という理念を掲げたことなんじゃないかなと思うくらい、この社名が大好きで、そして素晴らしい理念だと思っています。でも会社の名前や理念がどんなに素晴らしくても、その抽象度を下げて実際的なことや行動に具体化していかないと浸透しません。ボクはその抽象度を下げた具象が環境や制度や仕組みを整えることだと考えています。

”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化”への適応の前に”だれかのおいかぜになる”という理念を置いていて、それは”働きやすさ“とは”だれかのおいかぜになる”ことの追求であるとも言い換えることができます。つまり”これらの抽象“は環境や制度や仕組みとして具象化され体現されていくものであり、”これらの抽象”が覚束ないと、どんなに環境や制度や仕組みを整備しても意味が無いとも言えます。

3、”これらの抽象”を支えるボクの行動原理

株式会社おいかぜにとっての”これらの抽象”つまり理念や考えの根元にある行動原理は、冒頭でも書いた通りのボクが大事にしている“だれかのおいかぜになるための、メリットと敬意を感じ合える、風通しの良い物理的・精神的・制度的な距離感“をつくっていきたいということなのです。

もっと突き詰めると、ボクは、人と人との、会社と人との、会社と会社との、そして社会全体に心地良い風が通り抜ける、すべての人が”だれかのおいかぜになる”そんな世の中を目指したいと思っているわけですが。

ボクのこの行動原理から”これらの抽象”をかたちづくり、”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化”への適応をさせ、ボクたちにとっての最大公約数的な”働きやすさ”を追求するために、株式会社おいかぜは”はたらくをつくる・はたらくをデザイン”に取り組んでいる。これが株式会社おいかぜそのものであり、その純度を追求こそがボクたちの実現したいことでもあります。

4、”働きやすさ”のための最近の取り組み

最近ボクは西院の事務所のレイアウト変更、作業環境改善に向き合っています。

来年の4月には3名の新人が入ってくることになり、いよいよ手狭です。2年間くらい棚上げしていた大仕事、大阪のミクロコスモスさんと一緒にワークチェアを選んだり、どんなデスクにするのがいいのか、収納はどうしようかなんてことを考えています。

「このタイミングで事務所の環境改善ですか?」

そうですよね。新型コロナウィルス感染拡大以降の自宅リモートワークが浸透しているこのご時世、反対の方向への動きに思われるかもしれませんが、ボクとしては至極自然な動きだと思っています。ニュースなどで「オフィスを無くして、全ての社員の働き方を自宅リモートワークに切り替えました」というような報道を見ると、思い切ったなぁと感じるのと同時に、ボクの考え方とは違うなぁと思ったりしています。

働くことを多様化すること、働きやすい環境をつくることは、あくまでも”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化”にどう適応していくかの話であって、極に振ったり一面的な対応だと、きっとうまくいかないだろうなぁと思っています。その一例が前述のオフィスを無くして自宅リモートワークに切り替える話はまさにというところです。

いまボクが事務所環境の改善を進めている理由はシンプルで、座りやすいワークチェア・快適なデスク・最適な収納・必要な直接コミュニケーションなど働くうえで必要なツールが充実した働く場所があればスタッフはここで仕事をしたいって思うだろうなと考えているからです。

自宅で家事・育児をカットインさせながら働くことの合理性や効率性は自分が十二分に経験しているんだけど、自宅でできることとできないことがあるってのも然りで、”働く場所の遍在化による、働く時間の細分化”の議論に欠かすことのできない生産性維持に対するボクなりの答えの一つでもあったりもします。

そして会社が用意する働く環境である事務所が働きやすい場所であることは、ボクの”はたらくをつくる・はたらくをデザイン”であり、ボクとスタッフの間の心地良い“おいかぜ“が生み出す働きやすさなのです。

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