根暗製造方法

はじめまして、鯖の塩焼きです。特に鯖が好きってワケでもないです。よろしくお願いします。

もうご存知の通り(?)私は根暗と言われる人間です。周囲にそう言われ続け、少しでも明るい人間でいよう!と抗ったけれどやっぱり根暗な人生。そんな鯖の塩焼きがどうやって製造されたかボソボソ喋らせてください。


家庭環境ってやっぱ大切だぜ!


生まれ育った場所、家族という組織、そしてその組織のルールや品性ってのは大人になったときやはり影響するものだなと20代前半にして思うのです。私の家庭環境はまぁなんといいますか、よくある不幸な家庭ですね、って感じ。父親はDV気質、母は子供に優劣をつけるタイプ。(毒親ってやつなんですかね…?)まぁ、そこらへんにある不幸です。なにかを失敗すればビンタ、反論すればビンタ、「アンタがいると家が暗くなる!」「兄は優しいのにお前はなんだ!」との罵倒。自分はこの世に不要な生き物なのでは、という劣等感を抱くには持ってこいな環境でした。まずそこが根暗への道、一歩目です。

一見最悪な両親ですが「挨拶」と「礼儀」「食事のマナー」などは厳しくしつけてくれたので社会人となった今大変助かっています。ありがとな。やり過ぎだったけど。そして何故か今は仲が良いです。お互いが「あの時はすまねぇな」という話もしたりして。でもまぁ根暗製造の最初の工程は家庭環境でしたけども。人格が定まる時期にそんな環境にいたらそりゃ心も歪むぜ、って話。


学校でのカースト制とイジメ


次に、私が根暗マスターへより近付いたのが学校。学校てのは小さな社会とも言われますしなんなら家にいる時間より長いですからね…。そんな学校には目に見えぬカーストが存在しました。カースト上位はヤンキーだったりファッションリーダーだったり。そして下位はオタクだったり…と。そんな感じでした。私は教室の隅で数名の友達と談笑するタイプでした。しかしながら父のビンタで挨拶や人との関わり方を身に付けていた私は、ヤンキーグループに加入してみたり、はたまた絵が上手な子たちと絵を描いたりと1つのグループに所属(?)する事はなくブラブラ適当にその日の気分で顔を出すような奴でした。つまりは浅く広く、だったのです。なんか世渡り上手っぽいじゃん…と思うじゃないっすか?

しかしそれが悲劇を生んだんすよ。

特定のグループが必ずある中、どこにも属さない私をあるグループが「八方美人だ」と陰口を言ったのです。まぁそれは別に良かったし頭が激ヨワちゃんだった私は「八方美人って中華料理っぽいな」とか思ってたし。しかしその陰口は女子トイレから教室、教室から学年全体に知れ渡り部活にまで行き渡ったのです。小さな社会では1つ気に食わない事があると咎められ、挙句にはイジメなんてもんに発展するのです。なんて不条理なの。

私が廊下を歩けばコソコソと誰かが笑い、「聞こえるって〜」とか言ってたり。「アイツの靴100均に売ってたぜ」とか。…どういう悪口なんだ?それ。今思うと面白いけれども。幸いにも私には呑気な友達が数名いて、「気にすんな〜」と笑ってくれていたので頭激ヨワちゃんの私は本当に気にする事なく学校生活を送っていました。あの時は有難う…助かったぜ…。

じゃあどこで根暗マスターに近付いたのか。イジメが私から次のターゲットに変わった時です。次のターゲットは真面目な学級委員長でした。学校を抜け出し駄菓子屋へ行った数名のヤンキーを先生へ摘発したのがキッカケ。

もうみんな手の平返したように、私に話しかけてきたり「アイツやばいよね〜」と、昨日まで陰口をコソコソ言ってきてた奴が私をもイジメに参加させようとしたあの瞬間です。怖かった。人間って残酷かよ、と絶望した。人を信じるという気持ちがお亡くなりなった。カースト上位である人間が一言でも「気に食わない」と言ったら一斉に一人を攻撃する。同じカースト下位だろうと仲間意識なんて無い。強い者に従うのが最も楽であり、安全。クソだな、とシンプルに思ったし。クソだなと今でも思っている。

ネットは上手に使えると良いな(感想)


初めてTwitterをやった時、なんかのキッカケで私をフォローしてくれた女の子がいました。その頃の私はもう既に根暗プチマスターで、毎日世の中の不条理を嘆いてみたりして。所謂黒歴史をポンポン製造してたのですが、その嘆きに「分かるよ!」と言ってくれる女の子Aちゃんという子がいて、私もAちゃんの発言に関心を抱いていたので仲良くなり、そして同じ地域に住んでいるという事で他数名の同県民を含めてオフ会を開く事になったのです。

私を合わせて5人のオフ会はカラオケ店で開かれました。私は当時16歳でやっぱり頭激ヨワちゃんだったのでネットリテラシーなんて微塵も無く本名も電話番号もそのAちゃんには教えちゃっていました。これがまず失態。

「わぁはじめまして〜」と談笑も程々にカラオケで数時間、楽しく歌い、喋って残り1時間くらいになった時の事です。Aちゃんが突然泣き出したのです。どうしたんだよ!?みんなでオロオロしているとAちゃんは小さな声で「私鯖の塩焼きちゃんと1番仲良いと思ってた」と。「鯖の塩焼きちゃんがBさんとばっか喋るの嫌」と。

それを聞いたBさんは私やAちゃんより2つ年上で、「はぁ?しらける。」とキレ気味で。狭い個室、5人でギュウギュウな小さな世界は一瞬にして地獄。

私はどうにかしなければ、と「Aちゃんとも仲良いしBさんともお喋りしたいしさ!仲良くしよう!」と提案したけれど即却下。Aちゃんは泣き続け、Bさんはお金を置いて帰ってしまい、数日後にTwitterでAちゃんも私もブロックされていました。この時初めて人の好意ってのが怖く感じた。しかしAちゃんはBさんにブロックされた事をずっと根に持ちブロックするなんて!とツイートしていたりして、流石の私も距離を置くようになったのです。AちゃんからのLINEも未読無視がほとんどでたまにちょこっと返してまた未読無視…を繰り返していました。

そして数ヶ月後、知らぬ番号から着信があったのです。相手はAちゃん。そう。距離を置こうともネットリテラシーゴミカス以下だった私の電話番号、本名をAちゃんは知っている。電話の内容は「最近Twitterいないよね?」でした。ヒュッ、とした。私は使えない脳味噌をフル回転してその場をしのぎ、Twitterのアカウントごと消して機種変のタイミングで番号もLINEも全て新しく変えました。

けれどオフ会参加者だったCちゃんから「Aちゃん、今度は別の人に執着してるよ。」と報告が来て、ああ、人間関係もネットも上手くならなきゃなと思ったのです。同じ意見や、価値観を持つ人間でも一定距離を保ち続ける。近すぎず、遠すぎない距離感がベストなんだ。そんな事を学びました。決して同じ人間ではない。何処か必ず意見は食い違い、何処かに理解し難い部分がある。それを見極め、上手く付き合っていかねば。

結局のところ根暗ってなんだ?

そう。多分こんな長い文を読んでくださった方がいたとしたら思ってらっしゃる筈。「本当にコイツ根暗?」と。私は私が思う根暗の中のトップオブ根暗なんじゃねぇかと思ってます。でもこれは完全に個人的な話。鯖の塩焼きなんて非じゃねぇくらい根暗だよ!そんなもんじゃねぇ!ナメんな!って方も絶対います。世界から見れば私が小さいように、私の中の根暗も小さいのです(?)

製造方法って事は、これらを経験したから根暗っていう定義か?と言われれば全然違うのです。各々が各々の環境、過去、人格。それらで根暗は製造されます。このnoteは私という根暗が出来上がった工程です。そして吐き出してみると「おい根暗w」と言われてきた事がなんかどうでもよくなってきました。結局自己満。

皆さんの工程も、吐き出してみると案外根暗って悪くねぇな、ってとこあるんじゃないかなと思います。明るい事が全てじゃないんですよね。無理に明るく振る舞うって体力も精神も削られちゃうじゃないすか。生き辛い。私には出来なかった、という表現が正しいのかもしれない。だったら私のこのド根暗一本で勝負したろけ!と思って長々書いちゃいました。

皆さんの根暗も、悪じゃないっすよ。笑われるような事じゃない。絶対に。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?