女という被害を乗り越えるためのカウンセリング-17

カウンセリング代金が兄から入金されるので月末は銀行に記帳に行く。ATMに吸い込まれた通帳は奥の方でガガガと何某かを印字し、その後、吐き出された通帳を見ると、兄からの入金がない。

「やっぱり、あの野郎、もう振り込みを止めやがった。いつかこの時が来ると思っていたけどもう来たか」

イライラして通帳をバックにねじ込み銀行を後にする。ブロックしてある母親のLINEを解除し「お兄ちゃんからお金が振り込まれていません。早く入金しろと伝えてください。入金額上げろと伝えたけど、2000円程度じゃ交通費にしかならねえじゃねぇかクソが。早く死ね」と、脅しのような文句をポンと送信し、再度母親をブロックした。入金の増額の訳は、カウンセラーから「お兄さんの送金額、カウンセリング代だけでは少なすぎませんか」と言われたので、それ以外にも謝罪の意味を込めたお金を要求していた。

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