業務パフォーマンスが低下し業績悪化の要因になってしまう!?『ゴーレム効果』
■『ゴーレム効果』とは?
『ゴーレム効果』とは、「他者から期待されないことによって、パフォーマンスが低下し成果が出づらくなってしまう」心理的現象を指します。
◆『ゴーレム効果』の由来
『ゴーレム効果』を提唱したのは、『ピグマリオン効果』(※)と同じくアメリカの教育心理学者であるロバート・ローゼンタールです。
※『ピグマリオン効果』に関しては、こちらの記事をご覧ください。
「ゴーレム」とは、ユダヤ人に伝承されている『泥人形』から来ています。
意思の無い泥人形は、術師の呪文によって操られ動きますが、額に描かれている文字の一部を消し去ると泥に戻ってしまう。
このことから、他者からの影響によって自身の力を発揮できなくなってしまう様を『ゴーレム効果』と呼ばれるようになりました。
◆『ゴーレム効果』の原理・メカニズム
ロバート・ローゼンタール氏が実施した実験結果によって、ピグマリオン効果の実験で判明した「期待される」ことと「成績が向上する」ことに因果関係があるように、その逆の「期待されない」ことと「成績が低下する」ことにも因果関係が成立することがわかりました。
このことから、ゴーレム効果は『負のピグマリオン効果』とも呼ばれています。
つまり、人は自信へ向けられる期待度によってパフォーマンスが左右されるというわけです。
■『ゴーレム効果』とは?
◆『ゴーレム効果』のビジネスシーンでの発生例
例えば、上司が部下に対してネガティブな言動を発してしまうと、モチベーションが低下し、能力が発揮できない、成果が出ないという事態が起こってしまいます。
人は、自分が期待されていないと感じるとモチベーションが低下します。
上司の期待していないことによるネガティブな言動によって、業務に対する前向きな気持ちが薄れ、担当業務の進行スピードが低下し、業務関連の知識やスキルも身につかなくなってしまいます。
◆『ゴーレム効果』が発生することによるデメリット
ゴーレム効果が発生してしまうと、以下のような期待をされない当人だけの話ではなく、組織や会社全体にも悪影響を及ぼす可能性が発生してしまいます。
・自己肯定感が低下する
↓
・責任を伴う業務を避けるようになる
↓
・業務に関連する知識やスキルが身につかなくなる
↓
・業務パフォーマンスが低下する
↓
・人事評価が下がる
↓
・さらに業務パフォーマンスが低下する
↓
・所属する組織の生産性の低下を招く
↓
・業績悪化の要因になってしまう
◆『ゴーレム効果』によってメリットが発生するかも?
マネジメントする人材によっては、「ゴーレム効果を装う」ことで良い効果を発揮する場合も考えられます。
この続きに関しては、こちらのページをご覧ください!
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BtoBマーケターより。
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