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アイデアをするする出す準備運動

アイデアを出すことに対してちょっと抵抗があるときにやる簡単なミニワークショップを昨日お仕事でやった。30名ほどの参加者に20分あればできる簡単なもの。大学の授業とかでも時々やったり、アイデアのWSでは初っ端に時間作ってやったりして肩をほぐすというか抵抗感をほぐすやつ。

超簡単なので、その方法となぜこれをやるべきなのかの説明をします。

「困ったことを教えてください」ワークショップ

〜やり方〜
1.回答を書き込める紙を人数分用意します。
2.その時、名前の記載は絶対しないでください。
3.簡単な解答例を乗せて上げてください。
4.回答しやすいように以下のようにボックスを作ってあげるのもコツ
5.10−15分で回収し、5-10分で出来るだけ全員のレビューを簡潔に。

これだけです。A4とペンとかあれば出来ちゃいます。別に僕みたいにアイデアの仕事の人がいなくても、「あれ?これアイデアじゃない?」って見つけれます。

例えば、昨日の中では「アクアリウムをやっていて、水の替え時がわかないこと」に不便を感じていて、「それがわかったら」いいのに。とか。
もう既製品であるかもしれないけど、水質をセンサーで検知して通知してくれる商品のアイデアができるわけです。

これは頭を柔らかくするWSなので既にあるアイデアでも全然OK。
それぞれの回答に一つずつ回答していき、目の付け所を褒めます。これ大事です。それぞれの価値観のそれぞれの視点をしっかり認め合う空気を作るのにも役立ちます。アイデアは全方位からやってくるので受け止める空気って超大事なんです。

なぜこの問いか?

このWSの工夫は「アイデア」を出してくださいと言わないところにあります。こんな簡単なことに行き着くまでに何度もWSで調整し続けました。
もう、こういう仕事長いことしてない限り、「アイデアは出せない!」って強いイメージが根付いちゃってるんです。

なので、そもそものオーダーから変えよう!と気付いて、「あなたの困ってることを教えてください」に変えました。そしたら、スルスル出る。これかー!と当時はテンションぶち上がりました。難攻不落な視点での発案であれば、視座を変えればよし。少し横にずれて考えてみる工夫を与えるだけで人簡単に「気づけばアイデア」なものを出してくれます。

これがアイデアか!と気付いてもらう

レビューも大切です。いい視点のものがたくさん出てくるので「これはいいアイデアですねー」とみんなの前で伝えて、どういうアイデアなのかってことを簡単に説明します。あ、それでアイデアになってるんだ!って体験を与えることと名前を書いてないから恥ずかしい思いもしなくて済む。って仕組みになっています。

アイデアを出す場である「発表するのが恥ずかしい」という壁をここから少しずつ崩していきます。なので最初にこれをやってしまうのがオススメ。このあと続くWSはグループワークを基本として、自分のアイデアじゃなくてチームのアイデアという状態に置くことで恥ずかしさが結構軽くなります。その助走でもあります。

まずは自分のためのアイデアから!

よく、アイデアで煮詰まったり、そもそも出せないなーって思ってる人の大半は、人生のどこかでお題としてテーマをもらってアイデアが出せなかったという苦い思い出上がります。

これ、そもそも出せなくて当たり前なんです。プロじゃない限り、初っ端は厳しいです。なので自分とは関係のないテーマを初回に投げかけるのは絶対NG。まずは自分のこと。自分が困っていることだったらいくらでも思い出すことができます。始点は自分からスタートするとアイデアを出せた!という成功体験が作れます。

この成功体験は、その後に続くWSでもどんどん積極的になれるし、アイデアを出してくための正しいマインドセットができあがります。

まとめ

とくにまとめることもないくらいシンプルなんだけど、このWSのことを「アイデアの一歩目WS」と呼んでます。最初の一歩は超簡単に、楽しく、わーアイデアになった!という体験があると、その後超楽しくなりますよー。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。