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人の夢を笑うな。

10日間という壮大な連休を終えて仕事が始まった。
特に後半の折り返しからは連日深夜まで飲み続ける日々に人生何が起こるかわからない展開を繰り返し、クタクタの内臓と満たされた心で嘔吐することなく全て飲み込むことができた。

浜松の海辺でぼーっと海を眺める時間があった。
片手にビール、片手にタバコ。ひさびさに一人で考える時間がふと生まれる。
知らない町にフラッと足を運ぶ。知り合いが増えていき「お、まっちゃん!」と手を上げてくれたり、なんか知らん人と大盛り上がりしたり。

やはり自然と自分の慣れ知った環境を整えていくものなんだと考えた。
未知なものに飛び込むと新しいことが多く刺激もいっぱい。脳みそが処理しきれなくて体がどっと疲れる。心地よい疲れだなとホテルのフッカフカのベッドに溶けて寝る。

いろんな人がいる。たくさんお話しした。たくさん笑った。
皆それぞれのやりたいことがあって、その話を聞くのはなんとも充実した時間だ。君は人の夢を笑わないね。街角の同い年くらいのその日であった人に言われた。あぁ、たしかになと言われて気づく。僕は人の夢が好きなのだ。バクみたい。そっちの夢じゃないけど。

学生の頃や社会人なりたての頃、プランナーとしていろんなアイデアを提案する機会がある。夢を語る機会が多い仕事でもある。そういう状況だと「そんな夢みたいなこと出来るわけないだろう」と言われてしまうことがある。それを実現することが僕らの仕事じゃないかと行き場のない怒りを一人で噛み砕いていた時期が長い。いや、ふつうにNASAと一緒に○○やろうとか言っちゃう自分も悪いんだけど、やって見る前から無理だというのは性格上カチンとくる。

なので僕は人の夢を笑わない。たくさん描いた夢を否定されてきた経験が大きい。それが叶わないなんて誰も言えやしないんだ。
何か自分のできることでそれを加速させることができれば尚いいなと思っている。それが今の仕事でもある。そして、僕の夢を語る時、同じように面白いなそれと前のめりになってくれる人がたくさんいる。これは僕の財産だ。

今、僕の周りで夢を笑うような人はいない。
そして、みんな実現に向けて挑戦し続けている。
その姿が励みになり、グッと僕を加速させる。

誰かの夢の嘲笑いは、何も挑戦できなかった自分に必ず帰ってくる。
決して、人の夢を笑ってはいけない。

海を見ながら、そんな仲間たちのことを考えていた。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。