今年もお疲れさん
朝方むくりと起きてしまう。家族は誰もが寝静まっている。猫一匹を膝に抱いて一人今年の反省会を行う今年最後の日。パチンとティファールがお湯を沸かし終えて、お茶を入れる。最近、朝は茶を飲み続けてる。ちょっと多めに入れて小さめな魔法瓶に入れておく。だいたい夕方まで熱々でいただける。
とてもいい年だったと振り返るより、何がうまく行かなかったかを朝から考えている。もう忘年会で今年の頑張った!は楽しみ尽くしたので、すごく冷静に今年を振り返る。思い返すと本当無計画なことが多すぎる。それ故に学ぶことも多かった。ちょっとダメだったことを人は忘れるようにできているなと気づかされる。年末のお疲れムードで今年の失敗を全てなかったことにしてしまいそうな勢いだった。
逆に失敗が少なかったと言える年は、果たしていい年と言えるのだろうか。
それは逆に「出来ることだけをやった一年」でしかないのかもしれない。そう思うと多くの挑戦があればあるほど、頑張った!と褒めることも、あそこはダメだったね、と反省することも良いバランスになるのかもしれない。
僕にとっては挑戦が色々あった。割とそれらは地味で目に見えるものではないのだけれど人生で初めてのことがたくさんだった。そんなことも知らなかったのか?と思われるところも多分にあったろう。でも最初ってそこからしか無理だよなと思う。失敗しないと始まらないのかもしれない。恥を晒していく以外、よくなっていく方法はないのだろう。
今年は仲間が一人増えた。それだけでグッとパワーアップした実感がすごかった。そして、来年4月にはうちに初めての新卒がくる。2020年にも新卒が来ることが忘年会の飲み屋で決まった。ノリで内定を出したのではなく、その子がどう育つのか、その未来に関心を持った。
おう、ぬえ金は大丈夫か?となりそうだ。
だって今年の頭まで一人、悠々自適に仕事していた。
2020年には四人になっている。すごいお金かかる。
まぁ、でもそうなるべくしてなっている。必要なお金は稼ぎ出せるようにそう未来を作っていく。そういうのがうちの仕事だから。出来る!と思って動き出すのが僕の一番の仕事だと思っている。
今までは面白い、カッコいいアウトプットを世の中に届けていくことが目的だった。今ももちろん仕事はそうなんだけどね。
それと同じプライオリティで「いい会社をつくる」ってことが大きな目標になっている。いい会社の定義が曖昧だと思うけどね、子どもたちにとって、いい未来を作るって壮大な話に聞こえるけど、僕ができることって僕が考えるなりの最高の会社を作ることだと思っている。
そして、この会社のあり方、やり方が社会に少しずつ伝播していけば、それは少しだけでも良い未来に繋がるんじゃないかと思う。たぶん、これが最短距離。
ほんで、今まではデスマーチの中、命削ってええもん作ろうとしていた歴史ももちろんあるし、そこに育てられてきたけど、その方法じゃなくても健全にかっこいいものは作れることを証明して行かなければと思っている。
おじさんになって確信したことは、徹夜したって良いものにならないぞってこと。特にアイデアとか発想はしっかりとした暮らしと、睡眠、食事からしか打ち出せないぞということ。徹夜するプロスポーツ選手なんていないのと一緒。
一歩でも二歩でも、少しずつでも良いからイメージしてる最高の状態を目指してコツコツ地味に笑顔で健やかに、時々怠惰に頑張ろう。今年もお疲れさん。
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。