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子供の意見を尊重したら楽しかった話

「明日、こどもの日だな」と子供達に伝えると「子供の日って何の日?」と返される。たしかに…なんの日だ。

「父ちゃんが子供の頃はなんかこう鯉のぼりとかブワーってなって、きゃっきゃしていた感じだわ。あ。そうだ、おもちゃとか買ってもらったなぁ」と懐かしむ。あ…と思って子供をみると目がランランしている。予期せぬおもちゃフラグがたって浮き足立っている。

子供が健やかに育ってくれたことに感謝する日。とかそういう感じだなと思い、1日早いけど、明日父ちゃん家でゴロゴロしたいから、今から行こう。ヨドバシカメラに。ということでキャーとなって身支度。

家を出て、さぁ何でいくか(JRか地下鉄の選択肢がある)というと、急に息子が「自転車でいきたいな」と言い出す。最近、自転車に乗れるようになった娘も「自転車がいい」と頑なな顔。大変だし電車でいこうよーと言いかけたけど、今日は仮想「こどもの日」。子供の意見を尊重してみっか。と片道20分はかかりそうな、まさかの自転車でヨドバシが始まる。

京都の道は狭く、とても危ない。記憶を頼りに道が広いであろう通りや車通りが少ない道を選ぶ。娘の速度に合わせてゆっくり漕ぐ。風が心地よくGWだからか、さほど混み合っていない。子供に委ねちゃうのもいいものだな〜と三人でヨドバシを目指す。

目印は京都タワー。京都は南から北にかけて、緩やかに上りなんだよ。とか、このお店美味しそうだなとか。大きな木を見つけて三人で見上げたり。おしゃべりしながらゆっくり目指す。

無事、ヨドバシで各々の欲しい物を手に入れ、僕もなぜか欲しいものを買って、「今日、こどもの日だけどパパも買えるの?」って純粋無垢な意見をいただく。「あれだ、心がこどもだからいいんだ」っていうと、コナンの逆か!と息子が納得しだす。たしかにな。

さて、どう帰ろうかと考えていると子供達があっちの方じゃないかな?と指をさす。それが方角もあっている。なんでわかったの?と聞くと、家の窓からいつも夕日が見える。ほら。と。

たしかに緩やかに日が落ちてオレンジ色に空が染まり出している。
なんだよ、すごいなおまえら。健やかに育ってんな!って感心して、またゆっくりと自転車を漕ぎ出す。これ電車で来てたら気づけなかった成長だ。その感じで大きく育ってほしいな。

子供達と過ごす時間が一番楽しいなぁ。
あんな子猿みたいな子たちが今はもう小学生。
いつまで一緒に遊んでくれるかな。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。