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効率化の限界と落とし穴

暇(いとま)がない。日々ばたばたである。とはいえ、ある時ぽこっと何もしない日もある。それは電池の電源が切れるようにふと休む。おそらくこの休みかたは体によくない。家電製品もそうだ。電池を全て使い切るのはよくないらしい。

「いとまがない」という言葉が面白いなと思った。「の入る隙ない」ということなのかな勝手に想像している。糸くらいあるだろうと思うが、その隙間は倦怠感が埋め合わせている。よって糸の入る隙間もない。

僕は一人で会社を立ち上げてから、自分が持つ有限の時間を効率的に無駄を省くことでグッと高密度に処理してきた。社員が増え、仕事も増え、どうやらそれが破綻しかけている。僕の処理能力が追いつかない。速度不足を感じていたら馬力不足に至り、より効率化をはかろうと策を練るも何もない。

こういうときは、問題の根本を探す。これは仕事の鉄則だ。
はて、何がボトルネックか。色々考えあぐねた。その結果煮詰まってTwitterのタイムラインに逃げ込んでいた。そこでまさかのローランドパイセンの登場だ。

あおり運転問題に対して、この発言だけれど、むっちゃわかりやすい!と思った。ローランドすごい。

ここで出てくる【海>プール>水槽>コップ>ショットグラス】のところで、なるほどそういうことかと気づいた。自分一人でやってたら、ショットグラスとか、コップとかの余裕で仕事をできていた。そのコップの中で溢れない程度に考えながら効率化を進めていった。一人ならそれでよかった。

それがスタッフが増えると、コップなんてすぐ溢れることに気づいた。
そこにタスクというやるべきことが自分以外からもポタポタ時にはジャバっと注がれる。そしたらみるみる余裕がなくなる。コップは満たされてフローしたものを週末に処理することになる。そうか、器のサイズか!と気づかせてもらった。

いわば今までは、自分という器の注ぐタスク量をコントロールすることに努力していたのだ。器を大きくするという努力を僕は全くしていなかった。
いま、必要なのは水槽くらいのサイズなんだと想像できた。どうやって自分の余裕を広げていけるか、それを考えている。そんな方法、誰も知らないから。仕事を減らすってのはおそらく違う。それは今の器の最適化だ。今必要なのは器を大きくすること。

ここからは仮説だ。どのような方法で器を広げるか。
なんとなく、これかなと思う一つはこれ。

毎日、俯瞰して数ヶ月先を見据えてみる

スーパーシンプルだけど、この練習をやろうと思う。
なんとなくスポーツでも、運転でも「向かう先を見て」というアドバイスがある。これ仕事でも当たり前なんだけど、日々の忙殺で足元しか観れてない。意識して、毎日多分毎朝がいいのだろうけど、数ヶ月先を見よう。その尺度を持とう。視覚化できる準備をしようと思っている。

たぶん、未来の自分と今の自分では微差でも未来の自分が少しすごいはずだ。その差異を理解して、努力することで器は育つような気がしている。
例えば3ヶ月後の自分。12月の自分だ。季節は冬。その時、どうなっているだろう。ちょっと考えてみると今の自分とも今の仕事ともステータスが若干違う。そうかこの差分の理解を繰り返すことだなと思っている。

まさかのローランドさんにヒントをもらうとは思いもよらなかった。
この半年の努力は間違っていた。考えを改めて、ローランド式(勝手にそう呼んでいる)に挑戦してみる。

日々の効率化の限界と落とし穴。
それに苦しんで次の一手に挑戦してみる。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。