見出し画像

会議の数が他社より4倍多い

奈良から帰る電車。平和な風景を眺めて事務所に戻る。近鉄奈良線は長閑で好きだ。そして奈良の鴨川周辺より、さらに時間の速度がゆっくりなところも好き。

僕らの仕事では、この人たちと作ります!と制作メンバーをお客さんに会わせに行く。それぞれ会社バラバラだけど、チームなので僕らで作ります、と伝えに行く。

よく「ぬえすっ飛ばして発注されたら損するじゃん」って突っ込まれるけど、そんなことどうでも良い。うちが必要な時は呼ばれるし、わざわざ僕らがいなくても成立することなのに僕らがはいるとコストも上がるじゃん。っていう。だから儲からないんだよーと突っ込まれるけどそれで成立して生きてるからそれでいい。

むしろ誰が作ってるのかが明確じゃない制作プロセスは、間違いなくアウトプットに影響が出る。予期せぬトラブルがあったとき、作り手が頑張って巻き取って改善してくれる。その時のありがとうが登場人物がわからないと誰も救われない。ありがとうもごめんねも、すごく良いですねも、あんまりしっくりこないなぁも双方知った上で交わされないと全く意味がないと思っている。

関係性はアウトプットに直結する。僕はそう信じてる。今日打ち合わせしたお客さんは他の同業種より打ち合わせの数が多いと盛り上がった。その差、なんと4倍も多い。

でもお会いして会話をしてそれを重ねていくことが一番の良いものを作る方法だと思っている。なんかその考え方が一緒で嬉しい気持ちになる。

もちろん無駄な会議は大嫌いだ。
ただ意味のある会議が他より4倍も多ければ、それは確実に良い仕事への最短距離だと思った。

電車は不思議。
思ったことを言葉に変える装置みたい。
この車両をオフィスでもらいたいな。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。