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最大の仕事は人を育てること

怒涛のような9月が過ぎ去ろうとしている。間違いなく今年一番のバタバタだったかもしれない。ずん!と体の芯が思い。今日は少しだけ積み残しの仕事がありつつも子供達が寝静まった時間にやろうと決めて子供達と過ごす。

夕食ができるまで散らかったデスクを片付ける。
不要なものはシュレッダーし、発掘したものはタスクに入れる。
デスクつながりでデスクトップも整理する。まだ1日残ってるけど、勝手に9月を締めにかかっている。

月に一回くらいはデスク掃除をする。
このデスクが僕の仕事の母艦となる。都度掃除しながら使いやすさを調整していく。気がつけばうちも3期目。3年育てたデスクには終了案件のフォルダが山のように増えている。

来週から新たに新卒が加わる。
なんかすごいなと思う。最初1人だったのに今うちの会社は僕含めて4名だ。
大きな組織にするつもりはないので追加したとしてもあと1席。
初年度の一番の反省はお金を人に投資できなかったことだった。

よし雇おうと思ったらどうしても仲間に欲しくて2名も採用してしまった。
うちの仕事は複雑でかつ社員は自分のやりたいことを捨てて欲しくないので仕事の責任も追いつつ、自分が挑戦したいことにどんどんアタックさせている。そして来月もう1人。若造がくる。

今まで自分は作っていればよかった。
でも、一番の業界への貢献は人を育てることだと途中で気付いた。
僕が業界に貢献できたかは謎だが、こんな自分を育ててくれた先輩たちを思ったのだ。先輩たちのようでありたいなと素直に思えた。いい先輩たち。

たくさん飯も食わせてくれて、たくさんビールも飲んで、たくさん遊んだ。
やりたいことはどんどんやらせてくれて、任せるところはしっかり預けてくれた。プレッシャーもすごかったけど、そういう先輩たちが後ろにいてくれるっていう存在感はとても僕を強くさせた。

もちろん社員が増えるってすごいお金がかかる。
そして、経営者にしかわからないすごいプレッシャーがある。
新卒たちはまだどんな化け物に育つかわからない卵だ。各々個性が違い、別の可能性をもっている。面白い案件もワクワクするけど、それ以上にこの子たちがどう育つかの方にワクワクしている自分がいた。

歳をとったのかもしれない。
めちゃくちゃ最高のものができた!となっても半年も過ぎ去れば事例にしか載っていない。東京にいた時、色々仕掛けて話題になって翌週になるとみんな忘れていくのが悔しくてしょうがなかった。京都を拠点にしても時間のサイクルが違うだけで同じことだと最近思ったりしている。

残る仕事がしたい。それは建築とかももちろんそうなんだけど、受け継がれていく仕事がそれなんじゃないかと思っている。もちろん現場には最前線で立つけれど、半分は最高のアウトプットのため、半分は背中を見せるためなのかもしれない。

仲間が増えて賑やかになる。
仕事もじゃんじゃん取ってこよう。
今、僕も会社も全く別のものに進化する途中だなと実感している。
この体の節々の痛みがそうだ。成長には痛みが伴う。

それにしても来週に控えた事務所の引っ越し。
ノータッチなのが一番胃がキリキリする。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。