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さくらの国

土日もぶっ通しで働いていた先週。
左目のまぶたが勝手にピクピクするくらいの疲労。エフェクト些細だな!と思いつつ、目を使う仕事なので2時間ほど昼寝をした。

たった2時間の昼寝があまりに深く寝れすぎて、謎に朝5時ごろまで眠れなかった。本末転倒すぎる。容量と用法は云々だな、昼寝ってのは。
その間、仕事の未整理だったものごとを整えたり、猫を撫でたり、外で新聞配達の原付の音が聞こえ、鳥が鳴く頃にヤバイヤバイと無理やり眠る。

朝、目を覚まし、ベランダでタバコを吸う。
打ち合わせを終え、銀行とランチにいくと駅前の桜が満開。
桜の国だなぁ、この国は。風景が華やかに街ゆく人の表情も柔らかく暖かい風がふわりと凪いでいる風景が、まるで映画のようだった。

ベビーカーの中から、あうあうあーと赤ちゃんが桜を見上げて手を伸ばしている。タクシー運転手が車をおりてタバコを吸って見上げてる。少しくたびれたサラリーマンが改札から出て、桜の景色を見上げて口角が少し上がる。

ただ咲いて、散って、生きてるだけなのに
こんなに人を幸せにすることができる桜ってすごいよね。
たぶんスギとかヒノキとか、チッ!!ってツバ吐いてると思うよ。
僕は花粉症じゃないから好きだけど。

僕の癖というか、みんなもわかると思うけど、
なんか凄い美しいものを見た時って写真撮るの忘れるよね。
目に焼き付けようと思ってるのか、ただじーっと見てしまう。

もうあっとういまに4月。1/3が終わったんだなぁ。早くない?
出会いと別れと、いろんなことを桜に思ってきたのが、日本なんだろうな。
親元を離れ、一人暮らしする不安や楽しみとか、
大学を卒業し、家族のように一緒にいたツレと離れ、それぞれの暮らしが始まったり、制服をきて初めて登校したり、出会いも別れもなく過ぎていく人も昔のことを思い出したり。

風にふわっと散って舞う花びら一つ一つに
誰かの思い出があるのだなぁと思うのでした。
花見しないとね。

Photo by Kristina Paukshtite from Pexels https://www.pexels.com/photo/nature-spring-pink-cherry-tree-112141/

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。