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【認知症状】のある方への対応

今回は認知症状のある方への対応についてのお話したいと思います。

認知症の定義は『いったん獲得した知能や認知能力が、何らかの原因で後天的に失われてしまったことより生じた、継続する知能や認知の障害状態』ということとなっていますが、

《原因》
この『何らかの原因』というのは
アルツハイマー病が半分くらいの原因、脳血管性の原因が3割くらいで合わせて8割位を占めます。
どれも脳の気質的変化によって認知機能が上手く働かなくなった状態によることが原因となっています。

《症状》
症状としては、徘徊・暴力・不潔行為・異食など様々あるのですが、このような行動にその人の生き方・習慣・性格・環境などが現れるのでその人の行動を通して症状を理解してあげることが必要です。

《対応》
認知症で食事を食べたことを覚えていないというような症状は、脳の気質的変化によるものなので避けられないんですが、
問題行動の解決方法を考えることでそこから生じる行動や心理症状(BPSD)を可能な限り抑えることは出来ます。

例を出して言うと、
認知症の中核症状は、[食事を食べたことを覚えていないこと]
そこから生じるBPSDは、[思い出せないことが苛立ちや不安に繋がること]
になるのですが、
問題解決として、
・食べた食器をしばらく置いておく
・食事の量を減らして回数を増やす
・興味を引くような別の話題に変える
などの対応で抑えられることもあります。

その人により効果も違うし、もっと複雑なBPSDの症状がある方にはどうしようか悩んでしまうこともあると思いますが、
そのBPSDをなんとかしようと考えて行動すること、いくつか仮説を立ててこうすれば少し変わるかもしれないと行動してみることが大切だと思います。

認知症状がある方の行動にはきっと何か訴えたいことがあるハズです。その人を思う気持ちと行動が症状を緩和させてくれるということですね。

是非参考にしてみて下さい( ´∀` )b









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