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我が家の中学受験#3

なぜ中学受験を選んだか?
学び方の選択肢を求めて

変化の激しい社会環境においてよりその変化に対応できる環境を求めて(公教育は変化のスピードが遅いと感じる)

紹介はしたがあくまで本人の希望

中学受験は親の受験と言われる。しかし我が家の中学受験は親はできるだけ口を出さないようにしたいと思っている。

東京都初の中学校の民間人校長であり、教育改革実践家の藤原和博さんの著書『革命はいつも、たった一人から始まる』に、「生きる力の逆三角形」として、「基礎的人間力」を土台にして、「情報処理能力」と「情報編集能力」の2つの情報を扱う力があるとしている。

このうち、受験で問われるのは情報処理能力。

情報処理能力は勉強法などのハウツー本も多く出版されているし、親がやり方を伝えてチェックしていれば、うまくいくと思う。

しかし、子ども自身で情報処理をするシステムを、徐々に自分なりに編み出し、身につくことが大切だと思う。

私は教育事業の傍ら、鍼灸治療をしてクライアントのお体がより良い方向に行く施術を考えているが、これにおいても完璧と言うものはなく、常に向上を目指している。そのためには治療に関する情報を仕入れたりもしているが、最終的には自分で作ってきた施術のスタイルが出来上がってくる。

子どもも目標があるならば、そこに向けて誰かに教えられた勉強法をそのままやらされるのではなく、そこからヒントを得て、自分なりの個性的な学習スタイルを身につけられれば良い。

とは言うものの、初めの頃は、全く成績が上がらない日々に頭を悩ませた。

彼が通う塾のルーティーンは、週2日の授業で1日2教科行い、土曜日に週テスト。毎朝は計算と漢字の提出義務がある宿題がある。予習をして授業に臨み、わからなかったところを週テストまでにわかるように自分でやり直すか先生に聞く。

しかし、我が子は、予習もそこそこ、授業でわからなくても、気にしない。テスト勉強しない。唯一授業は真面目に聞いているので、わかったところだけはテストで答えられる。だから、一定以上成績は上がらない。

朝は決めた時間に起きれない日々。起きたとしても部屋を覗いたらタブレットを観ていた。

これでは成績が上がるわけがない。だが、できる限り親は口出しをしたくない。

葛藤...

ということで、子どもにはできることと、できないことがある。当然決めたことはしっかりとやる子もいるかもしれないが、少なくともこの子は、今自分がやりたいことをやってしまう子だ。

だからできることはそのまま伸ばして、できないことだけ言い過ぎないように伝えようと思い、

・朝は6:30に起こす
・タブレットは決めた時間以外は机から離れた場所に置く

この2つは親がやることにした。

これをやるようになってから、初めの2週間ぐらいはアラームで起きてこなかったら、声をかけた。しかし、次の週は1週間、起きていた。それ以降も多少遅くなる日もあるが、起きられるようになった。

こう書いていて実験の観察をしているようだが...

親は子を思うあまりに、ついつい「これはできておいた方がいい」「できないならやれるようになるまでやらさなければいけない」などと考えがちだが、そうなると過干渉になってしまって、子どもは親に言われたくないために、「できた風」になる。これほど怖いことはないし、折角の受験を価値あるものにしたいなら避けるべきだと思う。

その子の特性を見抜き、できることはそのまま伸ばして、できないことは最小限のサポートでできるようなる、自立を促したい。


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