サミュエル・ベケット・インタビュー・プロジェクト

日本サミュエル・ベケット研究会有志の企画。戯曲『ゴドーを待ちながら』(1953)で有名なアイルランド出身のバイリンガル作家ベケット(1906-1989)の魅力を伝えたい。日本の研究や創作の現場での、ベケットのこれまでの受容とこれからの展開の可能性をさまざまな方にうかがいます。

サミュエル・ベケット・インタビュー・プロジェクト

日本サミュエル・ベケット研究会有志の企画。戯曲『ゴドーを待ちながら』(1953)で有名なアイルランド出身のバイリンガル作家ベケット(1906-1989)の魅力を伝えたい。日本の研究や創作の現場での、ベケットのこれまでの受容とこれからの展開の可能性をさまざまな方にうかがいます。

最近の記事

森尚也氏インタビュー(2023年4月2日) 【後編】

聞き手: 石川太郎(立教大学非常勤講師、ベケット研究会会員) 宮脇永吏(桃山学院大学国際教養学部専任講師、ベケット研究会幹事) 菊池慶子(慶應大学非常勤講師、ベケット研究会会員) 木内久美子(東京工業大学リベラルアーツ教育研究院准教授、ベケット研究会幹事) 草稿研究について 石川太郎(以下、石川): 日本のベケット研究会において、森先生と井上善幸先生は草稿研究を導入されました。テクストが成立する前に取捨選択された言葉に注目することの大切さを後続の研究者に実感させたと思いま

    • 森尚也氏インタヴュー(2023年4月2日) 【中編】

      聞き手: 宮脇永吏(桃山学院大学国際教養学部専任講師、ベケット研究会幹事) 石川太郎(立教大学非常勤講師、ベケット研究会会員) レディング大学ベケット・アーカイヴでの思い出 宮脇永吏(以下、宮脇): 今回のインタヴューでは、先生から素敵なお写真をたくさんご提供いただいています。ベケットゆかりの場所を収めたダブリンの風景にも心打たれましたが、留学先のレディング大学での一枚は、探求心溢れる若き先生の姿を捉えています。 森尚也(以下、森): レディングでは毎朝、図書館奥の厳重

      • 森尚也氏インタビュー(2023年4月2日)【前編】

        はじめに 2023年、日本サミュエル・ベケット研究会の発足30周年にあたり、記念論集『ベケットのことば』(未知谷、2023年12月)が刊行された。本書の編集が始まった2023年3月、編集委員の有志がベケットに関わる専門家へのインタビューを企画した。ベケット研究会の創設メンバーをはじめとして、他分野でもベケットに関心のある方に、ベケットという作家および研究・仕事に対する姿勢をインタビューし、ベケット研究会ホームページとリンクさせる形で公開しようと考えた。  そこには、研究会に