やりたくないことをやりたくない

社会に出てから、やりたくないことをやらなくてはいけない場面が多いと感じる。というか、仕事のほとんどだ。

指示された仕事をやる、人に仕事を頼む、人に相談する、、というのが苦手だ。逆に何を率先してできるのだって話ではある。要は仕事をしたくない。一人でデータを整理したり、誰かが書いた資料を読んだり、は苦ではない。でも仕事はそれだけでは成り立たなくて、社会というコミュニティの中で生きるしかない私たちは絶対に人とコミュニケーションを取る必要がある。

話すのが苦手な私は、人に話しかけて説明することが苦手で、たまに頭が真っ白になるし、人の時間を奪っているという罪悪感がつきまとう。少しずつ、やってほしいことはハッキリと言った方がお互いのためであることはわかってきた。でもややこしいことや、難しいことを人に頼むのは胸が苦しい。やりたくないよね、となぜか同情している。

あと最もひどいのは、嫌いな人に話しかけたくないという問題がある。口調がきつい人、ちょっとセクハラっぽい人、、だいたいそういう人は話も長い。大事な話だったり、上司だったりだとしても、話すのをできるだけ避けたり、先延ばしにしたりしている。よくない。避けることはできないのであるから、『これは仕事、私の意思はない』と唱えてはいるが効果はない。

そして、会社のために働く、ということができない。重要な仕事であるからやってくれと言われても、興味がなければやりたくないし、面倒な仕事はやりたくない。しかし、会社の売上拡大のために働くのが社員である。こんなもの作って何になるんだと思っても、上の方針に従うのが社員だ。仕事の優先度も、会社への貢献を考えて順位を決めるべきであるし、上司が指示したことをやらなければならない。それにより、会社は私に給料を払ってくれている、色々なものから守ってくれている。頭で分かっていても感情が邪魔をする。勝手に自分でやりたくない仕事をほったらかしてしまう。助けたいと思う人や尊敬している人から仕事を頼まれれば優先してしまう(裏を返せば、そのほかをやりたくないだけ)。どうしてこうなっちゃうんだろう。

高校生くらいまではわりと従順だったと思うけれど(宿題とかもやっていた。夏休みの計画はうまくいったことはないけれど。)、大学生から授業に遅刻したり寝過ごして休んだり、テスト勉強もギリギリに人に教えてもらいながらやっていた。親のサポートが大きかったのか、今までそこまで難しいことをしていなかったからなのか。

苦手なことの先延ばし、自分のポリシーと違うことはやりたくない、というところか。本当に頑固な性格で、わがままで、自由を求めていて、理想主義だ。簡単に性格を変えることはできないけれど、どうすればこの社会になじむことができるんだろうか。仕事で注意されるたびに、あぁ社会に向いてないなと思う。我慢してやればいいのは分かっているけれど、自己防衛のために今のところできていない。あなたの評価が下がるよと言われても、別にいい。どうせならさっさとクビにしてくれ。うちの会社はそんなことしないんだろうけれど。

他の会社を知らないからなんとも言えないけれど、私の問題はどこへいっても付きまとう問題だと思う。同年代で仕事の中身ではなくて仕事の取り組み方について悩んでいるのは私くらいなのではないかと思ってしまう。幼稚だ。

毎日、働かなくていい、あるいは穏やかに働ける世界にいきたいと妄想だけが膨らむ。


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