監督交代について思うこと

読者の皆様お久しぶりです。
コロナ禍で色々とストレスが溜まる生活が続いていますが、皆さんは頑張って生きてますか?

とりあえずぼくは頑張って生きてます(笑)

2021年も早いもので残り4ヶ月くらいとなりましたが、ぼくの応援している湘南ベルマーレでは非常に大きな出来事が起こりました。

へ???このタイミングで監督交代???

そして、浮嶋敏監督退任とほぼ同時のタイミングでこんなお知らせが。

山口智コーチの内部昇格!!!


いやー、仕事の休憩の合間に携帯を開いたらこのようなお知らせが届いていたので、単純にぶったまげましたね(笑)

ひとまず、湘南ベルマーレの監督年表を作っていくと、こんな感じになります。

湘南ベルマーレの歴代監督

加藤久(00)
田中孝司(01・02)
サミア(03)
山田松市(03・04)
望月達也(04)
上田栄治(04〜06)
菅野将晃(06〜08)
反町康治(09〜11)
曺貴裁(12〜19)
浮嶋敏(19〜21)
山口智(21〜)←New!


山口智新監督は、湘南ベルマーレ史上11人目の監督になったってことですね。
コーチからの内部昇格、という点では、2006年のシーズン途中(当時J2リーグ)から監督として指揮を執った菅野将晃さん以来、15年ぶりの監督人事となりました。

(浮嶋敏前監督について)

こんなタイミングで、"前"監督と使うのはかなりの違和感がありますが、約2年間に渡ってベルマーレの監督としてお仕事をしてくれて、ありがとうございます、という気持ちが先に出てきますね。

浮嶋敏さんがベルマーレの監督になるキッカケとなったのは、2019年の10月。
ベルマーレサポーターにとっては忘れたくても忘れられない、湘南ベルマーレが経営とはまた別の状態でかつてないくらいに窮地に追い込まれていた時期でもありました。


そんな時、クラブに対する逆風、向かい風、そして、高過ぎる壁に対してぶつけられていく、
"卵"のような存在として立ち上がってくれたのが、浮嶋敏さんでした。

リーグ戦残り6試合のタイミングで緊急的に監督に就任しながらも、なんとかチームをJ1参入プレーオフまでこぎつけるところまで導き、最終的にはJ1残留を決めた大功労者と言って差し支えはないでしょう。

引き続き指揮を執った2020シーズンはコロナ禍に突入したかなり難しい一年となり、また、J2降格のないレギュレーションであったにせよ、J1リーグ戦を最下位でフィニッシュ。

リーグ戦で最下位ではあったものの、縦に速いスタイル一辺倒だったベルマーレのサッカーに新しいエッセンスを注入し、意図的にパスワークを形成する、空いているスペースを見つける又は創り出す、その上で複数の選手たちと絡み合いながら攻守両面でサッカーを展開する、という現代サッカーにおいて必須となる要素を頭良く落とし込んでいってくれました。

そんなわけで、更なる成績の上積みが期待された今シーズンでしたが、ここまでリーグ戦27試合を消化して、5勝11分け11敗、勝ち点26で、得点が28、失点が31で、順位が15位という現在の成績で測ってみると、最下位フィニッシュとなった昨年よりも成長はしているけれど、残留を成し遂げるには満足のいかない結果だと判断をされたのかもしれません。

ちなみに、昨年の成績が6勝9分け19敗で勝ち点が27、得点が29で失点が48、ということで、この時点で測ってみても昨年よりも良い戦いは出来てはいるのですが(総チーム数の違いもあります)、今季のリーグ戦の消化試合数が27に対して、勝利試合が5となると、5または6試合やって1勝できるペースとなってしまうので、残り試合数(11試合)を考えると、

このままではマズい!

となってしまうのも、無理はないのかな、とも考えられます。

このなんとも非情な監督交代のタイミングの図り方が義理人情の厚さが信条のベルマーレっぽくはないところが何とも言えませんが…

クラブとして新しい階段を登っていく強い意志を見せてるんだな、と受け止めて、このお知らせを受け入れました。

浮嶋敏さんはベルマーレを辞める、ということではなさそう?なので、またベルマーレの育成部門のトップに返り咲いてほしいなあ、とも思いますし、あるいは、ベルマーレの業務提携先の福島ユナイテッドの育成部門のトップに据えても面白いんじゃないかなあと思います。

いずれにしても、浮嶋敏さん、改めてお疲れ様でした。


ここからは、新監督について思うこと。

(山口智新監督について)

今季、ガンバ大阪からベルマーレのコーチに就任した山口智コーチ、もとい、"新監督"

現役時代にジェフ千葉、ガンバ大阪、京都サンガF.C.でプレー。
ガンバ大阪在籍時には日本代表にも選出され、度々日本代表待望論が出てたほどの名センターバックだった山口智さん。

コーチに就任してからは、持ち味の的確な守備理論をベルマーレに持ち込んで、浮嶋敏前監督のお仕事を丁寧にサポート。
シーズン前半戦に公式戦12試合負けなしの安定した戦いを続けてきたチームの陰の立役者として支え、サッカーダイジェストのweb版の記事にも取り上げられるなど、早い段階でベルマーレサポーターのハートを掴んでいきました。

これは筆者の推測ではありますが、コーチ就任の時点で、ベルマーレとしては浮嶋敏監督の次の監督人事も含めて、山口智さんにオファーを出していたのではないかな、と考えられます。

監督就任時の会見のコメントの中で『ベルマーレに拾ってもらった』という言葉がありましたが、昨年いっぱいでガンバ大阪とのコーチ契約が切れるということで、他のクラブからの新しい風が欲しかったベルマーレと、指導者または監督としてキャリア形成を図りたい山口智さんと、良い感じに双方の思惑が合致したんじゃないか、と。

おそらく、今季いっぱいは浮嶋敏監督のままでシーズンを終えて、色々なところで湘南ベルマーレというクラブの雰囲気に馴染んでもらってから、山口智新監督にバトンタッチ!、という青写真を描いていたんでしょうけど、想定よりも?結果の方が思わしくなかったので、今のこのタイミングで山口智さんに監督就任の打診を行った、のではないでしょうか。

まあ、東京五輪の中断期間を含めてのリーグ戦5連敗のあとの戦績が、直近の3試合負けなし(1勝2分け)という結果なので、今考えてみると誰が主導でチームを率いていたのか…それは予想することしかできませんが、まあ、そういうことなのかな、とも取れますね。
(そこまでいきなり監督のクビを切るような非情さはベルマーレには皆無ですからね)

リーグ戦残り11試合、山口智新監督に期待することといえば、最低でも最高でもJ1残留、そして1試合でも多く勝ち試合を増やしていく、といったところでしょうか。

現役時代、ガンバ大阪在籍時にJ1リーグ優勝やACL優勝、クラブワールドカップにも出場を果たした、勝者のメンタリティを持ってるであろう山口智監督が、あんまり勝負強くはないベルマーレに対して、現役時代さながらの的確なコーチングを披露してチームの奥底に眠っている"勝ち切るチカラ"をどのように揺り起こしていくのか、その辺りに注目して見守っていきたいと思います!

山口智新監督の初陣となるのは、9月11日にアウェイで行われる大分トリニータ戦。
最下位に沈む大分との、シックスポイントマッチ(勝ち点"6"の価値がある直接対決の意味)は、分かり易過ぎるくらいに、絶対に落としちゃいけない試合です。

クラブの勇気ある決断が間違ってなかったとみんなで証明する試合です!

応援しましょう!!


監督には2種類しかいない。

クビになった監督と、

これからクビになる監督だ。
(ハワード・ウィルキンソン)



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