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【突発性低髄液圧症候群】[6]ブラッドパッチ後の安静期間 vol.4 〜痛み、自力でできる必要最低限やリハビリとか〜

こんにちは、こるりです。

ブラッドパッチ後の安静期間の続きになります。

ブラッドパッチ後の痛みや、自力でしていた必要最低限のこととリハビリとかについて、参考までに書きまーす。今回でこのシリーズは最後になります。

この記事は、治療の流れで触れました 「 [6] 保存的治療で回復しなければ、ブラッドパッチ&その後の安静」の後半になります。

自己紹介はこちらをご覧ください。

ブラッドパッチ後の痛み

ブラッドパッチ後の痛みって、いつまで続くと思いますか?
病院では、1〜2週間から続くと案内がありました。
退院するまでに半分くらいには和らいでいたものの、まだ痛い状態が続いていたので、無理せず湿布を使っていました。(痛み止めはなし)

最初、湿布が処方されてびっくりしました。痛み止めの内服薬が出ると勝手に思っていたので。
打撲したわけではないのですが、そうですね、痛みは外傷に近い感じでした。処置した(針が入った)場所が痛かったです。

自分の場合は、処置の日から8日くらいかけて痛みがなくなりました。湿布を多めに処方してもらって助かりました。

きれい好き。

洗顔、入浴

ブラッドパッチ後は一人で洗顔できるようになりました。
シャワーも一人でできますが、何かあると危ないので家族が在宅の時に入るようにしています。

湯船に浸かるのは、ブラッドパッチ後1ヶ月は待った方が良いそうです。(この記事を参考にしています)湯船にゆっくり浸かるのが、とても楽しみですね〜。その前に浴室の掃除が待っていそうですが。

また、爪切り等の体のメンテナンスは控えていました。
ブラッドパッチしてしばらくは傷口が痛かったりするし、うっかり負荷がかかる体勢になっているのに気づずに無理してしまいそうな自分が予想できたので…。

とはいえ動かさないのも、ねえ

精神的にもじっとしているとよくない気がしたので、できそうなものを試してました。

何ができそうかというと、最初の入院時のリハビリの時間がヒントになりました。

一つ目は、病院のリハビリで教えてもらった運動です。
寝たまま足をまっすぐ伸ばした状態で、膝裏をベッドに押し付ける運動を採用しました。
低負荷で、終わった後体がポカポカして気持ちよかったからです。
後で分かったのですが、この運動はリューマチ等のリハビリでも使われる等尺運動の一つでした。

二つ目は、過去に整体で教えてもらった運動です。
仰向けに寝て足をまっすぐ伸ばし、そのまま足裏を交互にパタパタする運動です。(ちなみに病院のリハビリでは両足同時にパタパタでしたが、より骨盤を動かせそうな片足ずつにしました。)
これは、脛への刺激と骨盤が無理なく動かすことが目的です。

三つ目は、内臓の動きをキープするために、呼吸を使う、ドローインとブレーシングです。
特にブレーシングは今まで意識したことがない使い方でした。横隔膜を使うのでお腹がポカポカするし、体も心も安定する感覚があり、取り入れてよかったものです。

余談ですが、踊りで習っていた上体をコルセットのように安定させるための「お腹を締めて(肋骨を絞めて)」と言う指示と、「腹圧を上げて」と言う体全体を安定させるための指示がどうしても両立できなかったんです。
ブレーシングにはこれらを両立させるためのヒントがありそうだな、と感じています。
自分は体が安定せずに軸がブレてしまうのですが、それは筋力のせいかと思っていました。それだけでなさそうだなと見えてきた気がしてます。

また、運動ではないのですが、気をつけたことは姿勢です。
安静中とはいえ、姿勢はできるだけ背筋を伸ばして猫背にならないように気をつけつつ(でもすぐ油断しちゃう)、仰向けだけでなく、右下にしたり、左下にしたり、うつ伏せになったり。寝返りでとる自然な姿勢の範疇でちょくちょく姿勢を変えるようにしてました。
特にうつ伏せは背中を反る姿勢となるので、私の体の癖にはいいと整体の先生から教わっていたので、読書はなるべくうつ伏せでしようとしてました。
(首や頭が痛くなるので程々に。)


寝たままでできる運動、大事です。体だけでなく、メンタルにも。

安静期間に何をして過ごすか?

何しろ1日中寝てるわけで。最初の1週間ほどは、ブラッドパッチの処置の傷が痛かったりと、気力もまだそんなに湧かないかと思います。

主治医の先生には「リラックスできるといいと思います」と、「メンタル落とさないこと」と毎回言われてます。

その中で実践したのは以下です。

  1. 寝ててもできる運動

  2. メンタル落とさない、楽しめる活動

  3. 続けると進歩してることがわかることをする

1はすでに触れましたね。「リハビリやってるぞ、やれることをやっているんだ」と自分を安心させるために、できる範囲の運動を毎日続けてました。

2は、自分の場合は、読書です。動画は見るのと聞くのもしんどかったので、静止画で刺激が少ない読書を好んでいました。
また、読書はリラックス効果が高いそうで、サセックス大学の研究では、わずか6分の読書で平均で60%のストレスレベルの低下が確認できたそうです。(ご参考までに、読書の効果についての論文のサマリをまとめたページを見つけました。)

近くの図書館ではWebから予約ができるので、旦那に予約した本を取りに行ってもらったり、Kindle Unlimitedを活用したり、家にある本を再読したりと手当たり次第読んでました。推理小説からエッセイ、小説、漫画、ビジネス書までと節操なく気が向くままに。
(本がうつ伏せで思う存分読めるようになり、助かりました。)

また、好きなブロガーさんの記事やほぼ日を読むのも日々の楽しみでした。


高知のマルモッタン モネの庭で。
雨の中、ふんわり浮かんだ青いブランケットのようなお花の中、チューリップが夢のように咲いていました。

3は、ペンを持てるようになってからはうつ伏せで書くことを楽しんでました。ここ3年ほど続けている日記と、動物のいたずら描きか好きな画をざっくりマネしてました。

日記には症状や日々の運動のチェックをしたり、読んだ本や心に残った言葉、モヤモヤを整理したり、回復したらしたいことを書き出したり、と気がむくままに。時にはカラフルに、ワクワクすることを、と心がけてました。
もちろん自分に素直であればなんだっていいんだと思います。愚痴を書いたって、ネガティブなことを書いたって。吐き出すことによって、心が軽くなればそれでいいんです。
自分の場合はその段階は別のタイミングで終わっていたようなので、たまたま自分が喜ぶことをやってました。

いたずら描きは、本当のいたずら描きです。
ノートの端にちょちょっと走り書きレベルの絵を描いたり、鳥が飛んでいるのを目に焼き付けてみて線で描いたり、と簡単なものばかり。とはいえ毎日続けていると、絵を描く目ができてくるし、線を引く手も慣れてきて、見たように写し取れるようになるんじゃないかと、小さな自信を育ててました。一つでも描ければよし、と無理せず、でもサボらず。

どちらも自分に甘く、楽しく、もう少し書きたかったかも、で終わるようにしてました。

一人でできることはこんな感じで。旦那とはちょくちょくLINEでやりとりして、気になったことや心を動かされたことを共有してました。
仕事の合間に付き合ってくれて、ありがとう。

毎日粛々と過ごしてましたね、振り返ってみると。
痛みさえ引いてしまえば、あとはのんびりするだけ。
のんびりを焦りに変えないように、横になっていてもできる好きなことを思う存分するを心がけてました。
お好きな方は、思いっきり映画やお笑いを見たり、ゲームもいいかもしれませんね。

ちなみに、うつ伏せでPC作業ができるようになったのは安静期間が終わる2、3日前です。2時間ほど作業するだけで首が安定しなかったり、頭が重くなって辛くなったりと、慣れるまでは休み休み作業した方が良いと思いました。集中しちゃうとなかなか休み入れるのが難しいですけどね…。

辛くなったら、トライした自分を労いつつ、安静と水分補給で休めましょう。

そういえば、急な動きやしゃがむ動きは痛かったですし、怖かったです。ゆっくり動く、なるべくしゃがまないようにすることを心がけてました。
ついついゆっくり動くことを忘れてしまったら、「大丈夫、大丈夫。ブラッドパッチはこれくらいじゃ剥がれない。次、気をつけよう」と心の中で唱えてました。
これらは安静期間が終われば、徐々に抜けていきます。

2週間の自宅安静は長いようで、あっという間でした。
しっかり休むことができて、また、次のリハビリへの心の準備ができて、感謝しています。

そして、このシリーズを最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
書き切れた事が少し自信になりました。

次の「7 リハビリ」はすでにスタートしているので、もし興味がありましたら引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。

「2週間寝てるだけでいい」と言われたら、みなさまは何をしますか?
今日も良い1日をお過ごしください。







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