【開幕戦簡易レポ】【2020/06/13】さわかみ関西独立リーグ開幕戦
兵庫ブルーサンダーズ対堺シュライクス1回戦
さわかみ関西独立リーグの開幕戦が三木総合防災公園野球場で行われた。
試合は3回表、堺の大友の内野安打を皮切りに、佐藤が二塁打でチャンスを作ると、今井の内野ゴロ、大神の内野安打で2点を先制。
兵庫は6回、小山の安打と蔡の四球からチャンスを作り、仲瀬が適時打を放ち1点差に詰め寄ったが、その後のチャンスを生かしきれず、追いつくことができなかった。
堺はナックルボーラー佐野が7回1失点の好投。斉藤、河村と繋ぎ、リードを守り切った。
兵庫の開幕投手小笠原も6回2失点と試合を作った。西村、小牧、來間、山科颯はそれぞれ無失点。
両チームとも投手陣が好調。時折雨が降る中、早いテンポで試合が進み、2時間25分で試合は終了した。
試合の詳細はこちらで公開されています。
そんなわけで
今回リーグ取材班としてこの試合の取材に伺いました。主に写真を撮ったり話を伺ったり。無観客試合ながら球場内を右往左往していました。
また詳細なレポート記事は後日リーグHPに掲載されると思いますのでよろしくお願いいたします。
ただ、主に開幕戦をする、ということに主軸を置いたレポートなので、試合について思ったことをこちらで書いていきたいと思います。
両チームの開幕投手
兵庫の開幕のマウンドを任されたのは小笠原智一投手。
多彩な変化球を持ち、打たせて取る投球を信条としている投手だ。
小笠原投手は変化球を織り交ぜながら打たせて取り、6回まで68球というテンポのいいピッチングだった。
大友健史選手の内野安打、佐藤将悟選手の二塁打からゴロ、内野安打で2点を取られたものの、それ以外のイニングはほぼ完璧と言える内容だった。
トータルは4安打1四球4奪三振。上々のマウンドだったと思う。
堺の開幕投手は、フルタイムナックルボーラーを目指す佐野太河投手。
佐野は初回に梶木翔馬、濱田勇志にそれぞれヒットを浴びるも、梶木は盗塁刺、濱田は牽制で刺し、回を切り抜けた。「これで地に足がついた」という通り、6四死球は出したものの、仲瀬貴啓のタイムリーによる1点に抑えた。
「ストレートも悪くない」と藤江コーチが言うように、随所にストレートを織り交ぜ、的を絞らせなかった。
キャプテンの矜持
「下にズドーンと落ちるかと思ったら、スッと伸びてくるものもあって対応しづらかったです」
この試合、ブルサン唯一の打点を挙げた仲瀬貴啓が、佐野との対戦について振り返った。
(6回裏、レフトへのタイムリーを打つ仲瀬貴啓)
二死一、二塁という場面。「ナックルが来るのはわかっていたので、(セカンドランナーが)小山(一樹)だったし、ヒットで還せるかなと思ってセンターから逆方向(レフト方向)を意識して打ちました」
その言葉通り、打球はレフトへ。そして二塁ランナーの小山が激走。ホームに帰ってきた。
(6回裏 ホームに滑り込む小山。捕手:山田偉琉)
「今季はキャプテンなので、チームをしっかり引っ張っていきたいと思います。(オープン戦から打撃好調なので)三冠取りたいです」と力強く宣言した。
今年も河村劇場
堺シュライクス・9回裏のマウンドに上がったのは、守護神上田優斗ではなく、昨年はリリーフエースとして活躍した河村将督。
振りかぶった後、もう一つ体をかがめるような動きを加えていた。
「ストレートの強さを高めるためにフォームを変えました」
(9回、マウンドに上がる河村将督)
しかし、先頭の蔡鉦宇に四球、続く仲瀬の打席で野手選択により無死一、二塁。
そこからが圧巻だった。8番の新谷恵右はバントの構え。だがことごとくファウルを誘い、粘った末に三振に取った。
続く西優輝を併殺に取りゲームセット。いつものガッツポーズを見せ2020年セーブ一番乗りとなった。
「落ち着いてました。去年もこんな感じだったなぁって」
昨年は無死満塁、無死二三塁など、ピンチの場面に登板しては無失点に抑えたり、自分で出したランナーが得点圏に行くたびに無類の強さを見せた。
「この後も全部抑えてNPBに行きますよ!」
今年も終盤は河村がドキドキさせてくれるに違いない。
初の取材を終え
そんなわけで、時折雨も激しく降る中、2時間20分ほどでゲームは終了。
久しぶりに2時間45分ルール※も聞いたし、新谷が死球を受けた際、臨時代走※も適用された。
両チームとも「変なプレーがない」「集中していた」ゲームだったなと思いました。
雨の降る中、機材を持って走り回る・・・体力不足が身に沁みました。
あとは写真を撮って、シーンを把握して、それを短い文章でまとめるという作業が難しいなと感じました。
今季、また機会があると思いますので、よろしくお願いいたします。
※2時間45分ルール・・・9回を終わって同点の場合、2時間45分以内であれば延長戦に突入する
※臨時代走・・・アクシデントにより走者が走塁できない場合は、その打順から一番遠い選手を臨時代走として起用できる。この試合の場合、8番の新谷が死球したため、7番の仲瀬が臨時代走として起用された。臨時代走を出された選手はその次のイニングで戻ることができる。
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