京都で民藝品のある暮らしがしてみたい
表紙に惹かれて本を買ってみました。
この本のおもしろいところは民藝品をただ紹介しているのではなく、暮らしの中に溶け込んでいる民藝品を紹介しているところ。
人柄や部屋の雰囲気、街の空気感までが一体感となって民藝品が持つ魅力を存分に感じることができます。
哲学者や料理家、ガラス工芸職人や出西窯の代表など、13組の民藝愛好家たちの生活全般に行きわたる民藝品の数々を紹介。
それぞれ素敵な空間で生活されているのが伝わります。
そんな自分も京都に移住してから民藝に興味を抱くようになりました。
今の住まいは古民家ではありませんが、築50年のこじんまりした小さい家を木のぬくもりが感じられる家にリノベーションしました。
そして、民藝品をおいても違和感のない暮らしを目指しています。
例えるなら河井寛次郎のような暮らし。
京都には民藝の第一人者である河井寛次郎が生前住んでいた家が記念館として誰でも観覧することができます。
この記念館は「京都でおすすめの場所は」と聞かれたら必ずおすすめしている場所。
美術館では展示クラスの陶芸品や木彫りの彫刻がショーケース無しで飾ってあります。
そして、部屋でさりげなく配置されているものが浜田庄司や黒田辰秋の作品だったりするから驚きます。
特に気に入ったのがこの洗面台。
もちろん水が出てご自由にどうぞの状態です。
渡廊下にある洗面台でこの存在感だからちょっと歩くたびに足を止めてしまうような気付きが多数あります。
奥に進めば見本にすべき中庭。
そして実物の窯。
ここにあるものは全てが本物。
民藝ファンには見所しかないのでぜひおすすめ。
あと、京都の民藝といえばここ。
進々堂 京大北門前。
なんと人間国宝 黒田辰秋が若かれし頃に製作した机でコーヒーが飲めます。
その机で本を読むもよし。勉強するもよし。
使い方はまさに日常使い。
あと、ここのカレーは絶品だからぜひお試しください。
もう一つ黒田辰秋作品といえばここ。
鍵善良房。
あの菓子棚の存在感に目が奪われます。
12代当主が黒田辰秋と知り合い、器の製作を依頼したのがご縁とのこと。
さすが京都・祇園。
本物を見分ける審美眼は確かなものと感じさせられます。
また、買える民藝といえばここ。
京都三条「内藤商店」の棕櫚ほうき。
我が家でも愛用中。
このほうきは掃き清めるという表現がしっくりはまリマス。
子供がこのほうきで魔女ごっこする時は本気で叱ることにしています。
日々の暮らしで使い込んでくることでそれぞれオリジナルの民藝品が育っていくのを感じることができます。
我が家での暮らしの民藝品はまだまだ熟成中ではありますが、信楽で買った狸も近い将来仲間入りを果たすことでしょう。
そして、最近我が家のバンクシーこと3歳の娘の製作意欲が加速中です。
彼女にとっては味のある土壁が巨大なキャンパスに見えるのでしょう。
幸い水性クレヨン。
油性ペンは手の届かない場所にしまっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
軽めのブログをやっていますのでご覧いただけたら嬉しいです。
sazmism-kyoto 京都で軽めに暮らす
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