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アラサー、カマキリに威嚇される。

こんにちは、生き物大好き、さざんかげしです。


季節は秋。


昆虫たちが死に絶える季節ですね。


言い方が残酷な気がしますが事実です。


全ての昆虫がそうというわけではないですが、
そのルーティンで世代交代している種類は多いです。


代表的なのはカマキリですね。


春に卵から生まれ、夏に大きくなり、秋に産卵し、死ぬ。


この季節は道端に落ちてるカマキリの多いこと多いこと。


今月に入って3匹のカマキリを道路から木の枝に移す作業をしました。


やはり産卵後で力尽きている者や、寿命がきて弱っている者が多いようで、それで道路に落ちてきちゃってるのかなと。


車や人に轢かれてるカマキリも数匹見かけました。道路でペシャンコになってましたね。


木の枝に移したところで結局は寿命で死ぬのでしょうが、ペシャンコになるよりも土に還る場所で最期を迎えて欲しいという人間からのラストエゴです。


弱ってるカマキリくんは、首根っこ掴まれても大人しいもんで、ダラーと手足を伸ばしたままなすすべなく私の手によって運ばれていきました。

(ちなみに自分は虫が苦手ではないので普通に触れます。)



今日も、出かけた帰り、道端にカマキリが落ちてまして、
「おやおや、君ももう生き絶えるのかい」と首根っこ掴んだところ、
ものすごい抵抗力。


コイツ...!!まだ元気だ...!!



そこで私も引き下がればよかったのでしょうが、
今まで数々のカマキリを木の枝に移してきた謎のプライドが邪魔して、図らずもカマキリくんと一騎討ちになってしまいました。


触覚をちょんちょん触り、もう一度首根っこ掴んでみると、


写真撮れなかったのでイメージ画像。


なんだテメーーーーーー!!!!


大威嚇です。



ごめんね。


けど道の真ん中は危ないから背中を押していって道の端の生垣まで移動させました。


しかし、人間相手にも臆することなく立ち向かうその姿、感服です。

たしか漢語にもそんな話ありましたね。馬車に立ち向かうカマキリの話。
「蟷螂の斧」という言葉もそこからできてたはず。

"蟷螂の斧(とうろうのおの)"
故事成語の一つ。カマキリが相手が誰であろうとも臆せず戦いを挑む様に着想を得た諺である。
goo辞書


まじでピンピンしてたので、彼女はまだまだやれる。今年の日本をもう少し生きられると思いました。
(多分この時期に元気なのは産卵を控えたメスかなと推測し"彼女"と称した)


次の世代にまた新しい命を繋いで欲しいと思いました。



ちなみに今月出会ったカマキリくんは

オオカマキリ、コカマキリ、チョウセンカマキリだったかな?


コカマキリは茶褐色で鎌の部分に模様が入ってるので結構好きです。


そういえば最近ムネアカハラビロカマキリという外来種も入ってきているようですね、中国から輸入した竹箒に卵がついてたとか…。

自分は多分まだ見かけたことはないけど、いろんなルートから入ってきちゃうんだな…。


あ、カマキリにも種類があるの!?と驚かれた方、種類ありますので、覚えておいてくれたら嬉しいです。


命が終わる季節、秋。

自分よりも大きな存在に立ち向かう姿に生命の強さを感じました。


今回出会ったカマキリの子孫と来年の春会えるかもなと未来に期待を膨らませました。

また来年の春会おうね、カマキリくん。カマキリちゃん。



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