※ネタバレあり 「すずめの戸締まり」感想

こんばんは、さざんかげしです。


先日、話題の「すずめの戸締まり」を観てきましたので、個人的な感想を綴りたいと思います。

新海作品といえば作画の技術が圧倒的です。

今回も流石の映像美で圧巻でした。

雨粒、森、空、廃墟と素晴らしい作画でした。


その中でもちょっと待てよと思うところもあったのでつらつらと書いています。


映画を観終わった人向けに書いてるので、ネタバレあります。

良かったところと、あんまり自分には響かなかったところを正直に書いてます。


ちなみに今まで自分が観た新海作品は以下の通り。

  • ほしのこえ

  • 雲の向こう、約束の場所

  • 秒速5センチメートル

  • 言の葉の庭

  • 君の名は。

  • 天気の子


こんな感じですが、
それでも大丈夫という方は続きをどうぞー!






では改めて、よろしいですか??



いいですか、、、?





すずめの戸締まり
観終わった評価から書くと...






個人的評価は





100点中....




60点!



星5つで表すと星2.5〜3つくらいかな...。





結構低めだと思うんですけど、決して面白くなかったわけではなく、人にオススメできないというわけでもないです

良い作品だったと思います。


ただ、もう少し丁寧にできたんじゃないかとか、もう少し深く掘り下げられたんじゃないかという「惜しさ」がところどころにあって、この評価になってます。


地震が起きるのは"ミミズ"が扉から出てくるからとか、閉じ師という密かに日本を守ってきた人たちがいるという設定と話の基盤は非常に面白く感じました。


その辺の面白さがあるが故に、登場人物同士の関係性の描写が少なくて感情移入できなくて楽しさが半減。

特に主人公のすずめと草太がなぜそこまで惹かれあったのか丁寧に描写してほしかった。


すずめは草太に一目惚れして協力したことがきっかけだろうけど、物語中の時間にして1時間?くらいで草太は椅子になっちゃってるし、椅子として旅をしてるうちにそこまで惚れ込むのだろうかと疑問に思ってしまった。
一緒にいる時間も1週間?くらい?
草太は途中で要石になったし、全く話してない期間もあるよね。

あと草太は?
草太はどこで惹かれたんかなと。

「天気の子」でもそうだったけど、主人公へのフォーカスはあっても相手側の心情が無視されてしまって主人公の都合のいい性格になってるよなぁと思ってしまった。
そこは前作からも引っかかってた部分。


出会ってすぐに好きになってその人のために命をかけれるっていうのは素晴らしいと思うけど、観てる側にもそう思わせる出来事がもっともっと欲しかったな、、。

最初、その辺の違和感は敢えてあるもので、最後にスカッと解決していくのかと思いながら観てたら映画が終わってしまった...。

色々と変に深読みしてしまって、なぜ要石が2つあるのかとか、ダイジンと左大臣には他の役割が実はあるんじゃないかとか、
椅子の足が1本足りないのも何か秘密が...!?

と思ってたけどそんなことなかった。

違和感が違和感のまま終わってしまってもっとフラットに観てればよかったのかなぁと、、、。


3.11を題材にしてあるので、ショッキングな映像やトラウマな部分があるのに、そこまでリアルな出来事を扱っているなら深く掘り下げてほしかった。

観ていて心がキュッとなったのは、扉を閉じる時に聞こえた人々の声とかかな?

そこに住んでた人たち、例えばすずめの地元の友達とか、知り合いとか親戚の生活や会話があれば、大切な人たちがいなくなってしまった喪失感はより感じられたと思う。

そういう部分で大事な場面が上澄みだけ掠め取ったような情報量しか受け取れず、深掘りされないまま終わってしまったように感じてしまった。

やりたいことはわかったけど、要素を詰め込みすぎて、1つ1つの出来事が浅く感じてしまいました。


新海作品って徐々に登場人物の心情が動いていくところに感情移入できてたんだけど、今回のは一目惚れ→椅子になってもだんだん惹かれてく→命をかけて守る!→じゃあまた会おうねって感じ。


そうたが要石になるのは嫌なのに、ダイジンがなるのはいいのかよとか、無関係の人には冷たいような感じにも取れちゃって、惜しい、惜しいな、、、と。


でもでも、映画館で隣の席の方も泣いてらしたし、ツイッター見てる限り評判は上々。

素晴らしい作品には間違いないと思います。

ほんとに、あくまでも個人的には物足りなさを感じたというだけです。


なので、まだ観ていない方はぜひぜひ観てほしいですね。


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