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こころの形

中学生の頃に読んだキン・シオタニさんの詩集にとても素敵な詩があり。
もうその詩集の名前も、詩の名前も詳しくは覚えていないのだけど。

内容は"こころの形”についてだった。


人の"こころ"は
生まれた時は柔らかく💭
そのうちに世の中を知ってツンツン🗯💥尖っていく

周りの人を傷つけて…。

けれど歳を重ねる毎に揉まれて角が取れて
丸くなる。

でも……そのうち丸いだけじゃダメなんだ。
って気づく。

そして丸い所は丸く。
尖った所は尖って……ハート♡になるんだ。


みたいな詩で。


その当時の私はとても感銘を受けて。今でも時々思い起こされる詩です。

丸い所は丸く穏やかでありたい。だけど尖りもなくちゃあいけない。
優しいばかりではいけないし、時には自分を主張し戦うことも必要なのかもしれないなあ。と。


だから人の少し尖っているところ、大切に思う。
尖り方は人それぞれだけど。
尖りを大事にして欲しいです。
自分らしい尖りを、丁寧に一生懸命に研いでいければ良いですよね。


社会物理学の『人は原子、世界は物理法則で動くー社会物理学で読み解く人間行動』という本に書かれていたけれど。

人は原子に似ていて…
人と人の摩擦を無くそうとすると、人は均質にならざるを得ないのだそう。
つまり無個性な
それではつまらないわけで。
時に人は衝突することも必要なんだと思います。

自他がちゃんとあって、その差異を認めあってこそ、ダイバーシティが実現するわけで。個性を消して均質になることではかる融和は、ただの統制であるのだと思うから。

それにそもそも…人に合わせて丸いだけじゃ、自分が疲れてしまいますもんね。


自分の尖りを大切にしていると
翻って人の尖りも、優しく許せるようになるもので。

尖りすぎて人を傷つけるようでは悲しいけれど
あなたの研ぎ澄まされた力強い言葉に、心臓を差し貫かれることは素敵だなと思います。

そんな光る言葉を持っていて欲しいです。
巧くなくて良いから…光る、血の通った言葉。
そんな言葉が好きです。
そんな言葉は、あまりに鮮烈でヒリヒリとした痛みを伴うこともあるのだけど。
”悪意”の痛みとは似て非なるものな気がしています。

そんな言葉に心を貫かれる快感は、喜びでもあります。
ここ"note"にも、そんな言葉や絵や写真などがたくさんあり。
それがつまり感動や感嘆ということなのだけれど。
やはりみんな丸ければ、こうした感動はないわけだから、その人固有の尖りこそが重要なのではないか?と思います。



最近たまたま

「丸くても一角あれや人心
あまりまろきはころびやすきぞ」

という坂本龍馬の警句?歌?を知ったんです。

「人の心は柔和なや温厚なほうが良いが、どこか譲れない一角を持っていないとダメだ。」という意味だそうで。

まさしく、こころの形♡、ですよね。

譲れない一角。
尖り。
持っていたいものです。
良い子ちゃんだけではない、人間くさいハートを。




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