見出し画像

陰キャは黙って、Spotify


イントロダクション

数ある音楽ストリーミングサービスの中で、陰キャだったら黙ってSpotifyを選ぶべきである。

「Apple Music使ってるけど、結局どれも一緒でしょ?」

先日、友人と話しているとこんなことを言われた。
この記事を読んでくれている人の中にも、同じような疑問をもつ人がいるかもしれない。

先に言わせて、ほしい。
一緒なわけがない。

陽キャだったら、Amazon MusicでもYouTube Premiumでも楽しめるのかも知れないが、陰キャはぜったいSpotifyなのだ。
もし、陰キャなのにAmazonやAppleやLINE MUSICを使用している民がいるなら、おかしなことはとっととやめてSpotifyにしなさい、と呼びかけたい。

本記事では、Spotifyの魅力を伝えながら、陰キャはなぜSpotifyにふさわしいのかを説明する。

1.Spotifyのなにがすごい?

陰キャとSpotifyという若干、別々に配置されている単語同士を結びつける前に、Spotifyというサービスのすぐれているポイントを説明する。

(1)エグすぎる曲の提案力

一般的な音楽ストリーミングサービスを使用するシーンは、目的の音楽を再生し終えたあとのことをあまり気にしないのではないだろうか。

目的の音楽が再生されること自体はどのサービスにも共通する機能なので差がつかない。
Spotifyがすごいのは、ここだ。
聴き終えたあと、なんとなく放置していると自分の知らない音楽が流れ始める。
この曲のプレイリストは、AIがビッグデータを用いて提案している。
たとえば、椎名林檎が好きな人は、ヨルシカ・ずっと真夜中でいいのに・日食なつこあたりが好き、みたいな情報が厖大に蓄積されている。こういう情報の蓄積によって、「この曲好きなら、この曲を好きっしょ?」とイカした提案をしてくれるのだ。

Spotifyは、この精度がとにかく高い。
確実にぼくの趣味嗜好を把握して、その上で提案してくるのだ。
Spotifyからおすすめされた曲は、たしかに良い。

聞いたことない曲なのに、好きな曲なのだ。
この提案力が優れている。

まさに、DJの民主化
AIによる好みの曲の提案力の機能だけでも契約する価値はあると思う。
手のひらサイズの超絶優秀なDJが、月額980円払うだけで雇用できるのだから、なんなら安いとすら感じるよな(笑)

(2)AIが育つ、育つともっと的確な提案してくる


さらに、この機能は使えば使うほど、精度は正確になる
顧客の好みに基づき、データやらサイエンスやらを統計学すると、別の顧客の好きな音楽は、「こういう音楽も好き」をピタリと言い当ててくる。
ゾッとするほどの精度だ。
そして、「お気に入り」をすることでデータベースに情報を提供して、さらに自分の好みに合っている音楽を提案してもらうように育てることができる。
このようにSpotifyも成長するのだ。ぼくらの好みをより確実に正確に把捉してくるのだ。
この育成要素もSpotifyの魅力のひとつだ。

(3)世界のおしゃれな人とつながれる

Spotifyは音楽ストリーミングサービスなので、SNSではない。
だから、Spotifyを通じて交流しようという陽キャな提案をしているわけではない。
陰キャにそんなことを勧めないよ。陽キャじゃあるまいし(笑)


じゃあ、世界中のおしゃれな人とつながるとは。
いきなりだけど、今フランスで一番流行っている音楽を聴けるのなら聴いてみたくないだろうか。
Spotifyならそれが可能なのだ。


やり方を説明する。Spotifyの検索バーに国名を打ち込んで見てほしい。

手順
① 検索バーに好きな国名を打ち込む
②「国名 トップ50」というプレイリストを開く


たったこれだけなのだが、このプレイリストはその国でリアルタイムで流行っている音楽がわかるのだ。

ぼくは、暇人2.0なので寝る前とかに、今日はイギリスへ行ったり、アメリカ行ったり、デンマークへ行ったりして音楽の旅行をしている。
そういえば、11月下旬のヨーロッパでは、クリスマスソングばかりが流れていた。
日本では、King Gnuの『SPECIALZ』やYOASOBIの『アイドル』などがトップチャートを独占していた時期である。
ヨーロッパ人がそれだけクリスマスというイベントを大切にしていることがわかる。
ちなみに、日本でクリスマスソングがプレイリストの大半を覆ったのは、クリスマスアラウンドのみである。
このような文化的な違いにも触れることができる点が魅力的だ。

「その機能ならApple Musicにもありそうだけどな」
もしかしたら、こんな意地悪を言ってくるかもしれない。

でも考えてみてほしい。
同じドイツ人でも、アメリカ人でもApple Musicで聞く人より、Spotifyで音楽を聴いている人の方がいい音楽を知ってそうな気がしないだろうか?
そういう人たちの一部になれるのだ。
音楽を通じて世界とつながることができる。
ぜひ、音楽の国境のなさを体感してほしい。

(4)1年の終わりにささやかな感謝状が届く

年末ころに届く「Spotifyまとめ」がうれしい。
以下の画像をみればおわかりいただけると思うが、このようにインスタグラムのストーリーのような形で、「今年聴いたアーティストランキング」「トータル再生時間」などを教えてくれる。

スクショ撮って、盛り上がる話題の種になったり、インスタグラムに投稿したり、わくわくする用途は無限に思いつく。


(5)歌詞の表示がおしゃれ





見て欲しい。
歌詞の表示が他のどの音楽ストリーミングサービスよりもおしゃれだ

カラオケ形式で文字が明滅してくれるから、歌詞への没入間違いなしだ。

こういう細やかなサービス精神もSpotifyの憎ったらしいところである。
ラップなどへの没入感は半端ないと思う。
音楽の歌詞に文芸としての楽しさを見出してる人にとっては、やっぱりSpotify一択である。


2.Spotifyは、陰キャにぴったり

陰キャと陽キャでは、音楽に対する考え方の違いがある。
陽キャが音楽を聞く時、陽キャは交流を目的として音楽を楽しんでいる印象がある。
もちろん、音楽そのものを楽しんでいるのだろうけど、それ以上にその空間に合う音楽を絶えず流したいのが陽キャ的な楽しみ方なのだとぼくは思う。

一方、陰キャは、ヘッドホンを耳にあてて、誰とも情報をシェアぜずに自分のDigを深堀っている。
音楽という道を探求しているようなイメージなのだ。

この両者の音楽に対する絶妙なニュアンスの違いが、AppleMusicとSpotifyの分水嶺である。
Spotifyのほうが、音楽を究めるのに向いている、という話だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?