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適職の考え方

働くことは楽しくあるべきか?

もちろん、何をするにも楽しいほうがいいに決まっている。
実際に働くことを楽しめている人ってどのくらいいるのだろう。

ここでいう「楽しさ」とは
決して、ランランラン♪と歌をうたいたくなるような
お気楽な楽しさではなく
難しいことにも一生懸命取り組んで
失敗もするけどそこから学んで成長して自走して
つまりは「やりがい」みたいなもの。
ここに意味を見出せるかどうかが
「楽しく働いている」と言えるか否かの違いなのかもしれない。

「適職」を考えるとき
これって本当に難しい。

「適職」って得意なこと?好きなこと?
でもそれを職業にしたとき、本当に楽しめる?
なんとなく就いた仕事だけど経験を重ねてベテランになり
この仕事について知らないことは何一つない。
これが「適職」?

適職を診断する方法の一つに「RIASEC」というものがある。

パーソナリティ(個人の職業興味)と環境(職場環境)のタイプを
6領域に分類し、個人と職場のマッチングにより適職を測る。
個人の好みや志向を職業選択に反映させる…というような具合。

ちなみに「RIASEC」とは、この6領域の頭文字。

Realistic(現実的タイプ)
物や道具を扱うことを好み、秩序や組織的な活動を好む。
技術関係の仕事に向いている。
Investigative(研究的タイプ)
数学、物理、生物などに興味があり、好奇心が強く学者肌。
物事の分析、意見を明確に表明する。
Artistic(芸術的タイプ)
慣習にとらわれず、創造的。
繊細で感受性が強く、独創的な発想が得意。創造的な職業を好む。
Social(社会的タイプ)
対人関係を大切にし、教育、人の援助などの仕事を好む。
社会的な活動にも積極的。
Enterprising(企業的タイプ)
リーダーシップを取り、目標達成を好む。
説得を得意とし、野心的な活動を好む。
Conventional(慣習タイプ)
データなどの情報を体系的にまとめるのが得意。
責任感があり、緻密な活動を好む。

RIASECは
キャリアコンサルティングを学ぶ人にはおなじみの職業選択理論で
私がGCDFで学習した時にはこんな選択で診断した。

地域の運動会の企画。あなたはどんな役割を選びますか?
R「大玉づくりや玉入れの器具などをつくる」
I 「過去や他の地域でどんな企画で運営されたかを調べる」
A「飾り付け、BGM、ポスターなどを考える」
S「来客のお世話、運営がうまくいくようにメンバーの支援をする」
E「お金集めや集客を考える」
C「出欠名簿、マニュアル作成、準備道具チェックリスト、報告書作成」

私の選択は「C」。
Conventional=慣習的な役割。
得意中の得意。
小学生の頃から今まで、こんなことをずっとやってきた。
今もそんなな仕事をしている。

では、やはりこれが適職なのか?

RIASECの6つの領域分類を利用した
VPI職業興味検査というものがある。
そちらを受けてみると私の結果は「A」
芸術的活動、そんな職業に興味があるということを示している。

ホランドタイプ (2)


ちなみに、六角形でみると「A」と「C」は正反対。
この相関関係を「一貫性がない」という。
職業選択以外にも悩みを抱えており、
自身の純粋な職業興味を選択できていない可能性を示している

と解釈するようだ。

つまり、本当は芸術的なものに興味があるのに
素直に選択できていないということ。

純粋な選択はできていないかもしれないが
私は今の仕事を「適職ではない」とは思っていない。
でも「適職」だとも思っていない。

きっちりまとめます!
きっちりマニュアルつくります!
任せてください!
みたいなことは、そのように育ってきたから得意なのであって
別に特段嫌でもないから、
それを仕事にして誰かの役に立っているなら嬉しい。
一方で、芸術的なものへの興味も確かにあるので
マニュアルづくりの配色にこだわったりすることもある。

話はズレるが
婚約指輪を買った時、担当さんが「ラブ」という名前だった。
日本人。どんな漢字かは忘れたが「ラブ」と読んだ。
婚約で舞い上がっていたせいもあり
「わ~適職ですね~」なんて言ってしまったのだが
他人である私が彼女のその仕事を適職かどうかなんて判断できない。
彼女がその名前に誇りをもって
それを活かせる職業として宝飾店を選んだのであれば
彼女の想いが仕事に込められ、「適職」となるだろう。

想いがカタチになった職業が「適職」
得意でも不得意でも
好きでもそうでなくとも
自分が何を目的にして働くのか
それをカタチにできる職業が「適職」

今のところ、私はそう考える。
そして、カタチになったらそれは成長。
仕事は楽しくなる。

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